インフルエンザ予防にマスクもうがいも効果なし?正しい予防法8選

インフルエンザの女性

インフルエンザを予防するための方法、ちゃんとご存じですか?

  • うがいしてるから大丈夫
  • マスクをあごにずらしてコーヒーをひとくち

これではインフルエンザになってもなんの不思議もありません。

このページを読むと、

  • そもそもインフルエンザはどうやって感染するの?
  • インフルエンザ予防のために、なにが効果があって、なにが効果がないの?
  • ごくごく簡単なのに予防効果がバツグンな方法は?

といったことが手に取るようにわかります。インフルエンザを正しく予防して元気に冬を乗り切りましょう。

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この記事は栄養補助食品の販売をはじめ健康業界に20年以上携わる健康通販(株)ナチュラルハーモニー代表の斉藤豊が執筆しました。

インフルエンザの2つの感染経路

インフルエンザを予防する方法の前に、感染経路についてお伝えします。

インフルエンザの感染する経路は「飛沫感染」と「接触感染」の2つ。

飛沫感染

飛沫とは、人が会話・咳・くしゃみをしたときに口から飛び出す小さな水滴のこと。

インフルエンザに感染している人がくしゃみやせきをすると、口から細かい水滴が飛びだします。その水滴にウィルスが含まれていて吸い込んでしまった人が感染するのが「飛沫感染」。

満員電車、学校、会社、コンサート、ランチ会、居酒屋、など人の集まるところに注意が必要。近い距離でのおしゃべりにも気をつけましょう。

接触感染

接触感染とは、感染者が触ったモノを媒介してウィルスに感染するものです。

インフルエンザに感染したAさんがドアノブに触る
→ ドアノブにウィルスがつく
→ そのドアノブをBさんが触る
→ Bさんの手にウィルスがつく
→ その手で口や鼻を触ったり、その手で食べ物をつかんで食べる
→ Bさんがインフルエンザウィルスに感染する。

電車のつり革や手すり、エスカレーターの手すり、ドアノブ、スイッチ、飲食店のテーブルやイス、など挙げたらキリがありません。

触らないのは無理ですから、触った手で目・鼻・口を触らないように気をつけるとともに、こまめな手洗いが大切です。

では次にインフルエンザを予防する8つの方法についてお伝えします。

インフルエンザの8つの予防法

では、インフルエンザを予防する8つの方法をお伝えします。

今までの予防法が効果がなかったり、かえってインフルエンザになりやすいことをしていたり、ということがあるかもしれません。気をつけて読んでみてくださいね。

  1. うがいよりお水やお茶をちょこちょこ飲む
  2. 手洗いはこまめに手首までしっかりと
  3. マスクに予防効果はある?
  4. 湿度を60%以上に
  5. 鼻呼吸で鼻から息を吸う
  6. 睡眠をしっかりと
  7. 適度に体を動かそう
  8. 予防に効果的な食べ物

※参考サイト:厚生労働省「インフルエンザQ&A」、NHK健康チャンネル「インフルエンザ徹底予防!」、「正しいマスクのつけ方・効果的な手洗いの方法」、「インフルエンザ 合併症にご用心!

うがいよりお水やお茶をちょこちょこ飲む

インフルエンザ予防にうがいは効果的でしょうか?

インフルエンザを予防する方法、まずは「うがい」についてです。

風邪やインフルエンザの予防には「手洗い・うがい」とよく言いますね。風邪の予防なら手洗いもうがいも効果的。

でも、インフルエンザの予防としては、うがいはほとんど効果がありません。

インフルエンザ・ウィルスが鼻や口から入ってのどにつくと、20分ほどで体内へ入ります。20分おきにうがいする、なんて無理ですよね?

じゃあ、どうしたらいいの?

お茶やお水をちょこちょこ飲むんです!

お茶や水がのどについたウィルスを胃に流してくれて、胃酸がやっつけてくれます。

もちろん外から帰ってきたタイミングでのうがい・手洗いは大事。

また、のどにうるおいを与えるという点でもうがいの効果はゼロとは言いません。のどに湿気があればインフルエンザ・ウィルスが増殖しにくくなります。

仕事中など20分おきにうがいするわけにはいきませんので、お茶やお水などをちょこちょこ飲むのがインフルエンザ予防には効果的ですね。

【関連記事】インフルエンザ予防ならうがいよりお茶を飲むのが効果的!その理由は?

手洗いはこまめに手首までしっかりと

手洗いする女性

インフルエンザ予防に手洗いは効果的。接触感染では手についたウイルスが目・鼻・口などから体内に入って、インフルエンザに感染します。

こまめに手洗いすることで、手や指についたウイルスが体内に入るのを防いでくれます。

ただし、しっかりと手洗いすることが大事!

手のひらも、指も、シワやら指紋やらで、実はかなりのデコボコ。ここについたウイルスをしっかり落とすためにも、30秒ほど時間をかけてしっかりと手洗いしましょう。指の間、爪の間、手首までていねいに洗いましょう。

使うせっけんは昔ながらのシンプルなものがおすすめ。化学物質や香料などが入っていない純粋なせっけんですね。

薬用せっけんは体にとって必要な菌まで殺菌してしまうので、個人的には不要。一般的なハンドソープもいろんな化学物質が入っているので個人的にはNG。

昔ながらの純粋な石鹸が一番いいのではないでしょうか。

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マスクに予防効果はある?

インフルエンザの予防にマスクは効果的?

マスクでの予防効果は期待できず

もしあなたがインフルエンザにかかっていて、他の人に少しでも感染させないためにマスクをするというのはいいと思います。

でも、インフルエンザをうつされないためにマスクをする、という点では効果は期待できません。

その理由は、顔とマスクのすきまからウィルスが「いとも簡単に」侵入してくるから。「マスクをしてるから大丈夫」ではないのです。

ウイルスはごくごく小さいもの。市販のマスクでは飛沫(つば)は防げても空気中のウイルスは簡単にマスクを通過して入ってきます。

さらにマスクが原因でインフルエンザになることも。それは……

マスクの外側を触るのはNG!

インフルエンザ予防のためにはマスクの外側を触るのはNG

マスクをはずす時など、マスクの外側を触っていませんか?

マスクの外側に付着したインフルエンザ・ウイルスが指につき、その指で目・鼻・口や髪を触ることでウイルスが体内へと入っていきます。

はずすときはヒモを持ってはずすようにしましょう。

マスクをあごへずらすのもNG!

マスクをあごにずらすのはインフルエンザ予防に逆効果

ちょっとお茶を飲む、チョコを食べる、電話で話す、といった時に、マスクをあごにずらしていませんか?

あごやのどにインフルエンザ・ウイルスが付く
→ マスクをあごの方へずらす
→ あごやのどに付いていたウイルスがマスクの内側に付着する
→ マスクを口へと戻す
マスクの内側に付着していたウイルスが口から体内へと入っていく

なので、あごにずらすのではなく、両手でマスクのひもを持ってはずし、ティシューの上などに置きましょう。

マスクのメリットは次の3つ

メリット(1)のどへのうるおい。インフルエンザ・ウィルスはうるおい(=湿気)が苦手。のどにうるおいがあれば、のどについたウィルスが増殖するのを防いでくれます。

メリット(2)指で鼻や口を触る回数が減る。指先などについたウイルスが鼻や口などから侵入するリスクが少なくなります。

メリット(3)自分がインフルエンザの時に相手にうつさない。インフルエンザにかかっていることに気づいていない時点でも、マスクをすることで、知らないうちに誰かにうつしてしまうリスクを減らすことができます。

マスクでできることとできないこと。使う上で気をつけること。参考になさってくださいね。

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湿度を60%以上に

インフルエンザ・ウィルスは湿気が苦手。逆に乾燥しているところでは元気になります。加湿器などで湿度60%を保ちましょう。換気も忘れずに。

鼻呼吸で鼻から息を吸う

ほとんどの大人がしているのは「口呼吸」。口から吸って、口から吐く。鼻を呼吸に使っていないんです。これも風邪やインフルエンザのもと。

インフルエンザ予防に効果的なのは「鼻呼吸」。

口から吸うのではなく、鼻から吸って口から吐く。鼻からインフルエンザ・ウィルスが入っても、鼻の粘液や繊毛がキャッチ。鼻の中の温度と湿気によってウィルスが死んでいきます。

温度が20度、湿度が60%の環境で6時間たつと、ウィルスの95%は死んでしまうとか。それほどまでにウィルスは湿気に弱いのです。

鼻の役割のひとつは、鼻から吸った乾いた空気に湿度をあたえて体の中へと取り込むこと。鼻はあなたの体にそなわった『加湿器』です。鼻呼吸でウィルスを体に入れないようにしましょう。

睡眠をしっかりと

睡眠もインフルエンザ予防のポイント

睡眠不足は免疫不足。インフルエンザの予防や感染しても発症しないためには、しっかりと睡眠をとって疲労をためないように体力を回復させましょう。

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適度に体を動かそう

運動したり体を動かす → 新陳代謝が促進 → 内臓が活発に → 老廃物がスムーズに排出、抵抗力もアップ!

でも本格的に運動を始めなくても大丈夫!

  • 駅までのバスを徒歩にかえる
  • エスカレーターのかわりに階段をつかう
  • スーパーまで車や自転車ではなく歩いて行く

ふだんの生活の中でできる範囲で十分。駅までの移動がウォーキングの時間に変わります。いつもより5センチ歩幅を広げるだけで運動量はぐんとアップしますよ。

予防に効果的な食べ物

食べ物で免疫を高めることもインフルエンザの予防には効果的!

免疫細胞の70%は腸に集中しています。腸内環境を整える食べ物はインフルエンザ予防に効果的ですね。

  • 発酵食品:納豆、味噌、お漬物、キムチなど
  • ネバネバ系:オクラ、長いも、さといもなど
  • ビタミンC:柿、みかん、キウイフルーツなど
  • ビタミンD:いわし、さんま、鮭、いくら、キノコ類など
  • 動物性たんぱく質:肉、魚、卵など
  • 植物性たんぱく質:大豆、豆腐、厚揚げ、豆乳など
  • そのほか:にんにく、しょうがなど

キノコ類の中では、まいたけが予防効果が高いとか。ぜひ取り入れてみてください。

善玉菌を増やす食べ物は何なのか、こちらでくわしく紹介しています。
善玉菌を増やす食べ物5選~ポイントはこの栄養素!海藻、野菜、果物、豆類など

インフルエンザを予防する8つの方法:まとめ

インフルエンザの予防に効果的な方法を紹介しました。

  1. うがいよりお水やお茶をちょこちょこ飲む
  2. 手洗いはこまめに手首までしっかりと
  3. マスクは人にうつさないため
  4. 湿度を60%以上に
  5. 鼻呼吸で鼻から息を吸う
  6. 睡眠をしっかりと
  7. 適度な運動で抵抗力アップ&デトックス
  8. 食べ物で免疫アップ:発酵食品、ネバネバ系、ビタミンC、D、たんぱく質

ストレスや過労などで抵抗力・免疫力が落ちている時にはインフルエンザかかりやすいもの。

また、普段から薬をよく飲む人も自然治癒力が低下してかかりやすい傾向があるのではないでしょうか。

紹介した予防法はインフルエンザに限らず、風邪やそのほか体調不良の予防にも通じるところがあります。できるところから取り入れてみてくださいね。

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執筆者プロフィール
株式会社ナチュラルハーモニー代表 斉藤豊

1995年から栄養学を学び栄養補助食品の販売業務に従事。以来、健康食品・健康器具の販売など10年の業務経験とともに整体師から自律神経などを学び、2006年に健康通販(株)ナチュラルハーモニーを設立。
内科医・医学博士の堀田忠弘先生監修「野菜力で輝け」、医学博士の吉村尚子先生開発の和漢の健康茶「浄活茶」、リラックスジェル「プアーナ」など天然由来成分100%の健康商品の販売で18年目を迎える。

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