アフタ性口内炎は、ストレス、疲労、睡眠不足などが原因となってできるもの。口内炎のなかでもっとも多いタイプです。
1~2週間で自然と治っていくものの、なりやすい人にとってはつらいですよね?
そこで、アフタ性口内炎の改善や予防に効果的な食べ物を紹介します。アフタ性口内炎から解放されましょう!
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アフタ性口内炎に効く3つのビタミン
アフタ性口内炎の改善や予防に効果的な栄養素はおもに、ビタミンB2、B6、ビタミンCの3つ。
ではそれぞれどんな食べ物に多いのでしょうか?
ビタミンB2
ビタミンB2は肌や粘膜を健康にする栄養素。アフタ性口内炎の予防・改善にも効果的なのですが、私たちには不足しています。
女性の平均摂取量:
1日の必要量の93%(7%不足)
男性の平均摂取量:
1日の必要量の76%(24%不足)
※参考サイト:国立健康・栄養研究所「栄養摂取状況調査」
では身近な食べ物の中から、ビタミンB2の多いものを紹介!
「1食分」で「女性が1日に必要なビタミンB2の何%が摂れるのか」
というかたちでお伝えします。
食べ物 | 1食分 | 必要量の 何%? |
---|---|---|
豚レバー | レバニラ 1皿 | 300% |
うなぎ | うな重 1人前 | 62% |
さば水煮缶 | 1/2缶 | 32% |
さば味噌煮缶 | 1/2缶 | 29% |
豚ヒレ | ヒレカツ 3枚 | 27% |
ぶり | 照焼き 1枚 | 27% |
エリンギ | 1パック | 22% |
アーモンド | 25粒 | 22% |
粒納豆 | 1パック | 18% |
たまご | 1個 | 18% |
※参考サイト:文部科学省「食品成分データベース」
ビタミンB2が多い食べ物は、肉、魚、たまご、納豆、エリンギなど。野菜や果物にはほとんど含まれていません。
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ビタミンB6
ビタミンB6は肌や粘膜や髪の代謝を促進して健康を維持する栄養素。こちらもアフタ性口内炎の予防・改善に効果的です。
ビタミンB6は体内でも作られるので不足しにくい栄養素と言われていますが、1日の目標摂取量をクリアできていません。食べ物からしっかり摂りたいビタミンですね。
女性の平均摂取量:
1日に必要な量の99%(1%不足)
男性の平均摂取量:
1日に必要な量の90%(10%不足)
食べ物 | 1食分 | 必要量の 何%? |
---|---|---|
かつお | たたき 6切れ | 69% |
まぐろ | 刺身 5切れ | 60% |
豚レバー | レバニラ 1皿 | 52% |
鮭 | 塩焼き 1切れ | 38% |
豚ロース | トンカツ 1枚 | 34% |
バナナ | 1本 | 31% |
さば 水煮缶 | 1/2缶 | 31% |
玄米 | お茶碗 1杯 | 31% |
豚ヒレ | ヒレカツ 3枚 | 30% |
じゃがいも | 1個 | 25% |
ビタミンB6は、魚、豚肉、バナナ、玄米、いも類などに豊富。野菜や果物にはあまり含まれていません。
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ビタミンC
ビタミンCはストレスへの抵抗力を高めて活性酸素を除去するだけでなく、炎症をおさえてアフタ性口内炎の改善にも効果的です。
ビタミンCはコラーゲンの生成をサポートする栄養素。肌や粘膜の健康には大切ですね。
女性の平均摂取量:
1日に必要な量の96%(4%不足)
男性の平均摂取量:
1日に必要な量の91%(9%不足)
※参考サイト:国立健康・栄養研究所「ビタミンC解説」
ビタミンCの多い食べ物も同様に、「1食分」を食べると「女性が1日に必要なビタミンCの何%が摂れるのか」というかたちでお伝えします。
食べ物 | 1食分 | 必要量の 何%? |
---|---|---|
ゴールド キウイ | 1個 | 140% |
柿 | 1個 | 129% |
いちご | 10粒 | 124% |
グリーン キウイ | 1個 | 69% |
ネーブル オレンジ | 1個 | 62% |
ミニトマト | 10個 | 48% |
ピーマン | 2個 | 47% |
キャベツ | 2枚 | 41% |
ブロッコリー | 1/3株 | 40% |
じゃがいも | 1個 | 32% |
玉露 | 湯のみ 1杯 | 27% |
みかん | 1個 | 26% |
果物はもちろんですが、ピーマンやじゃがいもにもビタミンCが豊富。体内にためておけない栄養素なのでこまめに摂るようにしましょう。
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次は反対に、アフタ性口内炎のときには避けたい食べ物・飲み物を紹介します。
アフタ性口内炎の時に避けたい食べ物
アフタ性口内炎の予防・改善に効果的な食べ物がある反面、避けたいものもあります。それは……
- からいもの
- 塩気の強いもの
- 酸っぱいもの
- 甘いものや炭水化物(=糖類)
- お酒
- 炭酸飲料、炭酸水
アフタ性口内炎の時に、からい、しょっぱい、酸っぱい、といった刺激の強い食べ物を食べることはまずないですよね?いつもに増してヒリヒリとしみるでしょう。
糖質は、体内で消化する時にビタミンを大量に消費するので、アフタ性口内炎を治すためのビタミンが減ってしまいます。炭水化物は「食べちゃダメ」というよりは「控えめにしましょう」ということです。
お酒も同じような理由。体内でアルコールを分解するために大量のビタミンを消費してしまいます。
またアルコール分解時には体の中の水分もたくさん使うため、口の中が渇いて雑菌が繁殖しやすい環境に。アフタ性口内炎ができやすく、治りにくい状態になります。
炭酸飲料は刺激が強いだけでなく、糖分も多いため治りにくくなります。糖分のない炭酸水もその刺激の強さから控えたほうがいいですね。
ではあらためて、アフタ性口内炎の症状、原因、そのほかの口内炎についてお伝えします。
アフタ性口内炎について
アフタ性口内炎とはどんなものなのでしょうか?
口内炎の4つのタイプ
口内炎にはおもに4つのタイプがあります。
- カタル性口内炎
- ヘルペス性口内炎
- カンジタ性口内炎
- アフタ性口内炎
カタル性口内炎:
ほほの内側を噛んだ、ハブラシを強く当ててしまった、といったことが原因。ほとんどが食事中に誤って噛んでしまったケースですね。
ヘルペス性口内炎:
ヘルペスウィルスが感染することが原因。ほとんどの大人がヘルペスウィルスに感染していますが、元気な時はなることはありません。
そのウイルスが子供にうつることで発症ことがあります。6ヶ月~3歳までの乳幼児が発症するケースが多いです。
カンジダ性口内炎:
口の中の常在菌「カンジダ」という真菌が異常に増えることが原因。免疫が低下しているタイミングでなりやすい傾向があります。
そしてもっとも多いのがアフタ性口内炎です。
アフタ性口内炎の原因
アフタ性口内炎の原因ははっきりとはわかっていません。一般的には免疫力の低下がおもな原因と言われています。
その免疫力が低下する原因として、ストレス、疲労、偏った食生活、寝不足、ホルモンバランスの乱れ、生理の前、などがあげられます。
このような生活によって免疫力が低下している時になりやすいのがアフタ性口内炎ということですね。
アフタ性口内炎の症状
表面が白くおおわれた炎症で、まわりが赤くなっているもの。ほほの内側、舌、歯ぐき、唇のうらなどにできやすく、大きさは5ミリ程度で浅くへこんでいます。
食べたり飲んだりする時にしみたり、歯磨きでハブラシが軽くあたるだけでも痛みがあります。
1~2週間で自然に治るケースがほとんどですが、治ったと思ったらまたできたりと、アフタ性口内炎になりやすい人もいます。
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アフタ性口内炎の予防・改善に効果的な食べ物、そしてアフタ性口内炎の症状・原因などについてお伝えしました。
ストレスや寝不足や疲労に気をつけながら、ビタミンB2、B6、ビタミンCの多い食べ物を積極的に食べて、アフタ性口内炎を予防・改善しましょう。