かいわれ大根はサラダや料理に添えられることの多い野菜。でもその栄養はあなどれません。
ピリッとした辛味はがん予防の効果が抜群のイソチオシアネート。フィトケミカルの一種で健康効果あふれる注目の成分です。
そんなかいわれ大根、どんな栄養が多いのかご存じですか?
これからお伝えする内容を読むと、
- かいわれ大根はどの栄養が多い?
- 1パック食べると1日分の栄養の何%が摂れる?
- かいわれ大根の効果は?
- どんな人こそ食べるといいの?
といったことが手に取るようにわかります。かいわれ大根の栄養を上手にしっかり吸収しましょう。
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かいわれ大根1パックの栄養価
かいわれ大根に多い栄養素は、ビタミンA、C、E、葉酸、ビタミンK、モリブデンなど。
なかでもビタミンCやEなど私たちに不足しがちな栄養も多く含まれていて、高い抗酸化作用で病気や老化から守ってくれます。
かいわれ大根の効果として、強い骨をつくる、風邪を早く治す、アンチエイジング、貧血の予防、ストレスから守る、美肌などが期待できます。
では、
どの栄養がどのくらい多くて、
その栄養はどんなはたらきがあるのか、
ご存じですか?
ここでは100gあたりの栄養価ではなく、
- かいわれ大根を1パック食べると、
1日分の栄養の何%が摂れる? - かいわれ大根に多い栄養は何?
- どんな効果が期待できる?
についてお伝えします。
かいわれ大根1パック=40g
1パックは約60gで根元の部分を取り除いた可食部は40g。この栄養価をお伝えします。
かいわれ大根に多いビタミン
まずはビタミン。
かいわれ大根を1パック食べると、女性の1日分のビタミンの何%が摂れるのか、グラフにしてみました。
※参考サイト:文部科学省「食品成分データベース」
かいわれ大根に多く含まれているビタミンは次の4つ。女性にとって1日に必要な量の何%が摂れるのかというと……
ビタミンK | 53% |
ビタミンC | 19% |
葉酸 | 16% |
ビタミンE | 14% |
骨を強くするビタミンKがぎっしり!わずか40gのかいわれ大根で1日に必要な量の半分以上も摂ることができます。
ちなみにビタミンKといえば納豆。骨粗しょう症の予防に納豆が効果的な理由はこちらで紹介しています↓
次はかいわれ大根にはどんなミネラルが多いのかお伝えします。
かいわれ大根に多いミネラル
かいわれ大根1パック(40g)で、女性の1日分のミネラルの何%が摂れるでしょうか?
かいわれ大根にはミネラルは少なめ。ビタミン類ほど多くありません。そのなかでも比較的多いモリブデンは女性にとって1日に必要な量の何%が摂れるのかというと……
モリブデン | 12% |
モリブデンは食べ物の消化・代謝など、エネルギー作りをサポートする栄養です。
では、かいわれ大根1パックあたりの食物繊維をお伝えしてから、かいわれ大根の8つの効果効能を紹介します。
かいわれ大根に多い食物繊維
かいわれ大根1パックで1日分の食物繊維の何%が摂れるでしょうか?
不溶性食物繊維 | 5% |
水溶性食物繊維 | 2% |
かいわれ大根1パック40gという少量なので、食物繊維の量も少なめ。かいわれ大根はビタミン類が豊富な野菜ということでしょう。
では、
かいわれ大根に多い栄養には
どんな効果があるのでしょうか?
私たちはその栄養が
ちゃんと摂れているのでしょうか?
かいわれ大根に多い栄養とその効果
かいわれ大根1パック(40g)に含まれている栄養の中で、女性の1日に必要な量に対して多い順に、
ビタミンK | 53% |
ビタミンC | 19% |
葉酸 | 16% |
ビタミンE | 14% |
モリブデン | 12% |
ではこの5つの栄養素は……
- 私たちはどのくらい摂れている?
- かいわれ大根でどのくらい補える?
- どんなはたらきがある?
についてお伝えします。
ビタミンK
かいわれ大根にもっとも多い栄養はビタミンK。骨を丈夫にし、出血を止めるはたらきがあります。
かいわれ大根のビタミンKの量は?
1日に必要なビタミンKは
女性も男性も150μg。
かいわれ大根1パックには80μg。
1日に必要な量の53%です。
さて私たちは普段からビタミンKをどのくらい摂れていて、かいわれ大根を食べるとどう増えるのかというと……
女性が摂れている量は、157%
かいわれ大根1パックに、53%
合計で、210%
男性が摂れている量は、164%
かいわれ大根1パックに、53%
合計で、217%
※参考サイト:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」、国立健康・栄養研究所「主な健康指標の経年変化:栄養摂取状況調査」、「ビタミンK解説」
ビタミンKの効果は?
おもなはたらきは次の2つ。
- 骨を丈夫にする
- 切り傷など出血した血を固める
ビタミンDが腸から骨のところへカルシウムを運ぶ係。ビタミンKはそのカルシウムを骨にペタッとくっつける係です。
ビタミンKが不足しやすい人はこちら。
- 抗生物質を長期間飲んでいる人
- 極端にかたよった食生活をしている人
- 肝臓の調子がよくない人
ビタミンC
2番目の栄養はビタミンC。風邪予防やストレスから守るなどいろんなはたらきのある栄養です。
かいわれ大根のビタミンCは?
1日に必要なビタミンCは
女性も男性も100mg。
かいわれ大根1パックに18mg。
1日の必要量の18%です。
では普段からどのくらい摂れていて、かいわれ大根でどう増えるかというと……
女性が摂れている量は、96%
かいわれ大根に、18%
合計で、114%
男性が摂れている量は、91%
かいわれ大根に、18%
合計で、109%
ビタミンCの効果は?
おもなはたらきは次の7つ。
- 血管・皮膚・骨を強くする
- 免疫力を高める
(ウイルスへの抵抗力アップ) - 老化や病気を予防する
(抗酸化作用) - ストレスから守る
- 鉄分の吸収を助ける
- コレステロールをおさえる
- シミを防ぐ
ビタミンCといえば抗酸化。病気や老化の原因である活性酸素を除去するはたらきです。風邪を早く治す効果も発揮します。
ストレスをかかえている人はビタミンCが大量に消費されています。体内にためておけない栄養なのでビタミンCの多い食べ物でこまめに補給しましょう。
果物なら手軽に補給できますね。ビタミンCの豊富な果物はこちらで紹介しています↓
葉酸
かいわれ大根に3番目に多く含まれる葉酸。子供を授かりたい女性から授乳期のママまでしっかり摂りたい栄養です。
かいわれ大根の葉酸は?
1日に必要な葉酸は
女性も男性も240μg。
かいわれ大根1パックに38μg。
1日の必要量の16%です。
かいわれ大根を食べると……
女性が摂れている量は、118%
かいわれ大根に、16%
合計で、134%
男性が摂れている量は、123%
かいわれ大根に、16%
合計で、139%
※参考サイト:国立健康・栄養研究所「葉酸解説」
葉酸の効果は?
おもなはたらきは次の4つ。
- お腹の赤ちゃんの正常な成長を促進する
- ビタミンB12と一緒に血液(赤血球)を作る
- 細胞をつくるサポート
- 肌や粘膜を守って整える
平均で見れば葉酸は必要な量を摂れていますが……
- 妊婦さん
- 授乳中のママ
- お酒をよく飲む人
- アスピリンやピルを飲んでいる人
といった方は葉酸を多めに摂ることが大切です。
玉露、枝豆、ブロッコリー、サニーレタス、豆乳など、葉酸の多い食べ物を摂るようにしましょう。
ビタミンE
4番目の栄養はビタミンE。血管を掃除して流れをサラサラにしてくれる栄養です。
かいわれ大根のビタミンEは?
1日に必要なビタミンEは
女性が6mg、男性が7mg。
かいわれ大根1パックに0.8mg。
かいわれ大根を食べると……
女性が摂れている量は、108%
かいわれ大根に、14%
合計で、122%
男性が摂れている量は、100%
かいわれ大根に、12%
合計で、112%
※参考サイト:厚生労働省 e-ヘルスネット「LDLコレステロール」
ビタミンEの効果は?
おもなはたらきは次の7つ。
- 動脈硬化の予防
- 悪玉コレステロールをおさえて、心筋梗塞や脳梗塞を防ぐ
- 心疾患や貧血の予防
- 血行を良くしてコリや冷えを防ぐ
- 美肌・美髪
- 記憶力を高める
- 更年期障害の症状をやわらげる
ビタミンEは血管の掃除役。サラサラ効果が高く、生活習慣病が気になる世代にはしっかり摂るべき栄養です。
かいわれ大根以外では、アーモンド、豆乳、豚肉、あじ、さば缶、かぼちゃ、ゴールドキウイなどに豊富。くわしくはこちらで紹介しています↓
モリブデン
かいわれ大根に5番目に多い栄養はモリブデン。血のミネラルとも呼ばれ、血液をつくって貧血を防ぐはたらきがあります。
かいわれ大根のモリブデンは?
1日に必要なモリブデンは
女性が20μg、男性が30μg。
かいわれ大根1パックに2.4μg。
モリブデンは「私たちがふだんどのくらい摂れているか」の調査がありません。ただ一般的な食生活なら不足することもないですし、摂りすぎても排出されるので心配ありません。
※参考サイト:国立健康・栄養研究所「モリブデン解説」
モリブデンの効果は?
おもなはたらきは次の6つ。
- 血液をつくる
(鉄分のはたらきを促進) - 糖質、脂質の代謝を助ける
- 尿酸の代謝を助ける
- 体に有毒な物を分解する
- 食べ物の消化を促進する
(消化酵素のはたらきをサポート) - 余分な銅を排出する
エネルギーをつくる、貧血予防、デトックス、といったはたらきのあるミネラルです。
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かいわれ大根に多く含まれる栄養とそのはたらきをお伝えしました。最後にこれらをまとめて、
かいわれ大根を食べると
どんな効果効能が得られる?
どんな人こそ食べるといいの?
についてお伝えします。
かいわれ大根の8つの効果効能
かいわれ大根は少ない量でもビタミン類を中心にいろんな栄養が豊富。
これらの栄養のはたらきから、かいわれ大根に期待される効果をまとめてみました。
- 強い骨をつくる
ビタミンKが骨にカルシウムを取り込むだけでなく、骨からカルシウムが溶け出ないようにする - 風邪を早く治す
ビタミンCがウイルスと戦う白血球のはたらきを高める - アンチエイジング
抗酸化作用で老化の原因となる活性酸素を除去する - 動脈硬化・心筋梗塞を予防する
ビタミンCやEの強い抗酸化力がコレステロールや脂肪の酸化を防ぎ、血管の細胞膜のダメージも防いで血管を健康にしなやかに保つ - 貧血を予防する
モリブデンや葉酸が鉄分やビタミンB12と一緒になって血液をつくり、ビタミンEが血行を良くする - ストレスから守る
ビタミンCが活性酸素を除去してストレスに対抗する - お腹の赤ちゃんの正常な発育を守る
葉酸が胎児の先天性異常である「神経管閉鎖障害」のリスクを減らす - 美肌
新陳代謝を高めてシミを防いで弾力のある肌をつくる
ビタミンCの抗酸化作用とビタミンEのサラサラ効果は生活習慣病の予防の強い味方になりますね。
そこで、かいわれ大根をぜひ食べてもらいたい人は……
こんな人こそかいわれ大根を食べて!
かいわれ大根をぜひ食べてほしい人はこちら!
- 風邪をひきやすい
- 疲れやすい
- 貧血ぎみ
- お腹まわりが気になる
- 脂っこい物や甘い物が好き
- 薬を飲むことが多い
- ストレスが多い
40代からの生活習慣病に気をつけたい人、和食より洋食が多い人、毎日忙しくストレスが多い人にぜひ食べてもらいたいのがかいわれ大根なのですね。
かいわれ大根に多い栄養:まとめ
かいわれ大根に多い栄養と効果を紹介しました。
かいわれ大根に多い栄養:ビタミンK、ビタミンC、葉酸、ビタミンE、モリブデンなど
かいわれ大根の効果:骨を強くする、風邪を早く治す、アンチエイジング、動脈硬化や心筋梗塞の予防、貧血の予防、ストレスから守る、胎児の発育を守る、美肌
こんな人こそ食べてほしい:風邪をひきやすい、疲れやすい、貧血ぎみ、お腹まわりが気になる、脂っこい物や甘い物が好き、薬を飲んでいる、ストレスが多い
かいわれ大根は、サラダや料理に添えるなど一度に食べる量はすこしですが、いろんな栄養をしっかりと摂ることができます。
手間をかけずに食べることができますので、ふだんの食生活にぜひ取り入れてみてください。