歯磨きの正しいタイミングは朝起きた時と寝る直前
歯磨きの正しいタイミングをご存じですか?
「ちゃんと歯磨きしてるのにどうして虫歯になっちゃうの?」
と感じているのなら、正しいタイミングはなく間違ったタイミングで歯磨きしているのかもしれません。
【目次】
歯磨きの目的をちゃんと知っていますか?
歯磨きの目的は、
食べかすをとるためではありません。
歯の汚れをとるためでもありません。
歯磨きの目的は、口の中の細菌を増やさないため。
でもここで正しいタイミングで歯磨きをしないと、
- 口が臭くなる
- 歯の表面が削れてしまう
- 知覚過敏になりやすい
- 虫歯になりやすい
- 歯周病になりやすい
「ちゃんと歯磨きしてるのにどうして虫歯になるの?」
という人はタイミングを間違えているのかもしれません。
では歯磨きの正しいタイミングはいつなのかというと……
歯磨きの正しいタイミング
歯磨きの正しいタイミングとは【朝起きた時】と【夜寝る前】です。
「虫歯」は歯が溶けていく病気。「歯周病」は歯を支える骨が溶けていく病気。虫歯も歯周病も口の中の細菌が原因です。
だからこそ、
- 口の中の細菌をいかに取り除くか
- 口の中の細菌をいかに増やさないようにするか
が口腔ケアの目的なのです。
そしてそのポイントは「唾液」。
唾液には天然の抗菌成分が含まれているので、口の中の細菌を増えないようにしてくれます。
しかし……
睡眠中に細菌が繁殖
眠っている間は唾液が少なくなっています。その結果、朝起きた時には口の中は細菌が「爆発的に」増えている状態に。
夜の8時に1個だった細菌。
翌朝の8時には1,678万個に!
もし朝の歯磨きをしなかったら、
夜の8時には281兆個に!
この爆発的に細菌が増えている「朝起きてすぐ」が正しいタイミングなのです。
歯磨きしてはいけないタイミング
逆に、食事の後は食べ物の流れや唾液の分泌で、口の中の細菌はもっとも少なくなっています。
だから食後すぐ歯磨きする必要がない、いや、食後に歯磨きをしてはダメなのです。
食後のハミガキでエナメル質が削れる
食事をすると口の中は酸性に。歯の表面のエナメル質が溶け出ている状態です。
そこへ研磨剤や界面活性剤の入った歯磨き粉で磨くと、エナメル質の再石灰化するどころか、歯が削れてしまう。貴重な唾液も流れてしまう。
食後の歯磨きはかえって虫歯や歯周病や視覚過敏になりやすくなるのです。
食後はフロスや歯間ブラシで十分
食後は、唾液が口の中を酸性から中性へ戻して、エナメル質の再石灰化をして、殺菌もしてくれます。
歯間ブラシやフロスで食べかすをとる、というのが食後の正しい口腔ケア。歯磨きするなら食事をしてから60分以上たったタイミングにしましょう。
アルカリ性の溶液でうがいするのもおすすめ。酸性に傾いた口腔内を調整してくれて、エナメル質の再石灰化を促進してくれます。
自分では落とせない「バイオフィルム」がカギ!
食後は細菌が一番すくないタイミング。でも徐々に増えていきます。
食後8時間ほどで細菌のかたまりである「プラーク(=歯垢)」が作られます。このプラークを落とさないままでいると、その40時間後くらいから「バイオフィルム」というものが作られます。
プラークは自分で落とせます。
でもバイオフィルムは歯にガッチリくっついて、自分ではもう落とすことができません。歯科医で落としてもらうことになります。
虫歯や歯周病などを予防するには「細菌を増やさないこと」、そして「バイオフィルムを作らないこと」が最大のポイントとなるのですね。
歯磨きの正しいタイミング:まとめ
歯磨きの正しいタイミングをお伝えしました。
歯磨きの正しいタイミングは、
朝起きてすぐと夜寝る直前。
NGなタイミングは、食後。
食後は歯磨きではなく、
歯間ブラシなどで食べかすをとる。
口腔ケアで大切なことは、食べかすをとることでもなく、歯の汚れをとることでもなく「細菌を増やさないこと」。
洗浄力の高いジェムペーストでしっかりと口腔ケアしましょう。
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