免疫力をアップするお風呂の入り方、ご存じですか?
寒い冬は体の動きが自然と少なくなるので、体温は低くなりがち。
厚着になって体の動きが小さくなったり、寒さで出かけるのがおっくうになったり、外にいると寒さで体にチカラが入ってかたくなったり。
体温も低くなり、血流も悪くなって、疲れがとれない、肩コリ・首コリ、免疫力が下がって風邪やインフルエンザなどの感染症にもかかりやすくなります。
免疫力アップにはお風呂でしっかり温まるのが一番!そこで免疫力をアップするお風呂の入り方をお伝えします。
1日の終わりには温かいお風呂にゆったりと入って、免疫力を高めましょう!
【関連記事】自律神経を整えるお風呂~湯温、湯船の時間、半身浴と全身浴など
お風呂の6つの効果
お風呂は自宅の中のお医者さんともいえるほど健康効果が満載!おもな効果を6つ紹介すると……
- 免疫力をアップする
- 自律神経を整える
- 体温を上げる
- 体内酵素を活性化する
- 筋肉をほぐす
- 関節をほぐして可動域を広げる
お風呂には免疫力をアップするだけでなく健康効果が満載。あなたを疲れや不調から回復してくれる絶好の場所です。
でも、お風呂の入り方を間違えると逆効果になることも!
そこで……
【1】お風呂の前にやること
【2】お風呂中で気をつけること(湯温や湯船の入り方)
【3】お風呂あがりの過ごし方
をお伝えします。
どれも「ちょっとしたこと」。でもやるかやらないかで効果は大違いです。
お風呂の前にやること
免疫力をアップするためにお風呂の前にやることは次の3つ。
(1)お風呂に入る15分前に常温の水や白湯をコップ1杯飲む
(2)お風呂の中で飲むための常温の水を用意する
(3)お風呂の中での楽しみを準備する
お風呂に入る前に水か白湯を
お風呂の前に水や白湯を飲む理由は2つ。お風呂の中で血液ドロドロにしないため、と湯船にゆったりつかるため。
入浴中は300~500mlの汗をかくとも。
のどが渇けば湯船にゆったりとつかれなくなって健康効果も激減。お風呂のなかでは汗をかくので水分補給しないと血液もドロドロに。心筋梗塞や脳梗塞のリスクにもなります。
そこでお風呂の前の水分補給が大切。体を冷やさないためにも常温か白湯がおすすめです。
水を飲んで15分たつと血液サラサラに。お風呂に入る15分前に飲むのがおすすめです。お風呂にお湯を入れ始めたタイミングで飲むのがいいですね。
お風呂の中にも水か白湯を用意
お風呂の中で飲むためのお水を準備するのも同じ理由。お風呂で汗をかいても水分補給ができるので、血液がドロドロになりません。
常温のお水を持ってお風呂に入ることも、免疫力アップの大切なポイントです。
お風呂の中での楽しみを準備
お風呂の中の楽しみを準備する目的は、リラックスしながらゆったり湯船につかるため。
湯船の時間が退屈だと感じるのなら、本やDVDや音楽などを用意してのんびりと湯船につかりましょう。
お風呂の中で気をつけること
いよいよ本題。「自宅のお医者さん」ともいえるお風呂で免疫力をアップする方法です。
(1)入るタイミング:
夕食から60分以上たっていて、寝る90分くらい前
(2)湯船の温度:39~41度
(3)湯船に15分(全身浴と半身浴)
(4)常温の水をこまめに飲みながら
入るタイミング:夕食の60分後~寝る90分前
免疫力をアップするお風呂の入り方。ベストなタイミングは、夕食から60分以上たっていて、寝る時間より90分くらい前。
例えば……
夜の7時30分に食べ終わって寝るのが11時なら、8時30分から9時30分の間にお風呂に入る。
とはいっても、忙しいなかでこのタイミングで入るのは難しいかもしれません。タイミングを守るために寝る時間が遅くなっては本末転倒。
ベストのタイミングを理解しながらも、できる範囲で工夫してみてくださいね。
湯船の温度:39~41度
お湯の温度はややぬるめの39~41度。
42度より熱いお風呂だと交感神経に。かえって体が緊張して筋肉が固くなり、寝つきも眠りも悪くなる。
脱水症状もおこしやすくなるんです。
免疫力をアップするためには、すこしぬるいかなと感じる程度のお風呂にゆったりとつかりましょう。
湯船に15分(全身浴と半身浴)
湯船につかる時間は15分間。免疫力をアップするためにはじわっ体温を上げることが大切です。
前半の8分間は首までつかる全身浴。後半の7分間はお腹までつかる半身浴。
途中でお湯を抜く必要はもちろんありません。やや少なめにお湯をはって、姿勢を工夫して全身浴と半身浴を切りかえましょう。
15分間湯船につかって、頭や体を洗って、また15分間湯船につかる。もちろん目安です。
無理して湯船につかることもないですし、気持ちがいいのなら長めに入っても大丈夫。水分補給しながらゆったり入りましょう。
常温の水をこまめに飲みながら
お風呂に入っている間に300~500mlの汗をかくとも言われています。
汗をかけば血液中の水分が少なくなってドロドロに。血流が悪くなって心筋梗塞や脳梗塞のリスクにもなります。
常温のお水を飲みながら、じっくりと温まりましょう。
お風呂あがりの過ごし方
免疫力をアップするお風呂の入り方として、お風呂の前にやること、お風呂の中で気をつけることをお伝えしました。
最後はお風呂あがりの過ごし方。この時間をどう過ごすかで、
- さらに深い副交感神経になる人
- 残念ながら交感神経に戻ってしまう人
に分かれます。
さらに深い副交感神経になるお風呂あがりの過ごし方は、
- コップ1杯の水を飲む
- ストレッチでさらにほぐす
- 間接照明にハーブティーや本でゆったり
残念ながら交感神経に戻る過ごし方は、
- テレビやパソコンやスマホを見る
- 蛍光灯の明かりで過ごす
- 寝る前まで勉強や仕事
お風呂でも水分補給してるからお風呂あがりは必要ないでしょ?と思われるかもしれませんが……
お風呂で温まって体温も上昇。お風呂あがりにじんわりと汗をかきながら、ゆっくりと体温が下がっていって、体温が下がるにつれて眠気がやってくる。
お風呂あがりも汗をかく。
睡眠中は水分補給ができない。
ドロドロにしないために、お風呂あがりもコップ1杯の水を飲みましょう。
また、お風呂あがりは筋肉が一番やわらかい状態。ここでストレッチをするとさらに筋肉も関節もほぐれて、可動域が広がります。
ふだんの活動ではあまり使わない筋肉や関節もたくさん。デスクワークの人は特にその傾向が大きいですね。
このままにしておくと、使わない筋肉も関節も固くなって可動域が狭くなり、さらに動かさなくなって可動域が狭くなって、という悪循環になります。
お風呂あがりにやさしくストレッチしましょう。
免疫力アップのお風呂の入り方 – まとめ
免疫力をアップするお風呂の入り方をお伝えしました。
- お風呂に入る15分前に白湯などを飲む
- お風呂の中での飲み物や楽しみを準備する
- お風呂に入るのは夕食から60分後~寝る90分前
- 湯温は39~41度
- 湯船に15分。前半は全身浴、後半は半身浴
- 常温のお水を飲みながら入る
- お風呂あがりにコップ1杯の水
- ストレッチ、音楽や読書でゆったり過ごす
免疫力をアップするお風呂の入り方。できるところから取り入れてみてくださいね。
お風呂あがりの気持ちよさ、眠りの深さ、朝の体の軽さを実感できるのではないでしょうか。