学生から社会人になると生活環境は大きく変化しますよね?
人間関係の年代も幅広くなりますし、昇進・転勤・結婚・出産といった変化もあるでしょう。
そこで社会人のなかでも特に20代、30代にとってストレスの原因にはなにがあるのか、どんな症状があらわれるのか?についてお伝えします。
体のストレスの原因
まず社会人にとって、体のストレスにはどのようなものがあるでしょうか。
体のストレス9つの原因
- 毎日の通勤
- 長時間の仕事
- シフト勤務など生活のリズムの乱れ
- 妊娠
- 出産
- 育児に追われる忙しい生活
- 不妊治療
※体への負担、仕事との両立 - 不規則な食生活
- 睡眠不足
食生活が乱れがちに
20代のころは、お酒を飲みに行く回数も外食する回数も多いのではないでしょうか?
独身で一人暮らしで仕事が忙しい、ともなると、毎日自炊するのはとても大変。外食、中食(お惣菜)、お弁当などで済ます食事も増えてきます。
栄養バランスの乱れ、生の野菜不足などからくる酵素不足、食品添加物、といったものが、自覚できないながらもストレスとなっています。
不妊の悩みと不妊治療の負担
不妊の悩みも大きな原因のひとつ。
- 今度こそ授かるだろうか、という思い
- 夫が協力的でない(一緒にがんばっている気がしない)
- 頻繁に通院しなければならない
- 会社を遅刻・早退しての通院(同僚・上司からのプレッシャー)
- 仕事をやめざるを得ない(もっと仕事がしたい思い、経済的な不安)
- 治療費がかさむ
不妊治療自体へのストレスだけでなく、夫、仕事との両立、お金の心配、頻繁な通院のための体の負担など、たくさんの不安要素がついてまわります。
そんな気持ちをやわらげるには、同僚や家族やお友達の理解と協力がとても大切です。
環境の変化によるストレス
次は社会人にとって、ストレスの原因となる環境の変化には何があるのか、お伝えします。
環境の変化8つの原因
- 学生から社会人という変化
- 親からの独立(一人暮らし)
- 転勤による生活環境の変化
- 転職
- 昇進による仕事環境の変化
- 結婚
- 親との同居
- 子育てしながらの仕事
恋愛、結婚、出産
恋愛、結婚についても、なかなか出会いにめぐまれずに、結婚したくてもできないストレスを抱える人も多いのではないでしょうか。
男性とちがって女性は、仕事か結婚か、仕事か出産・育児か、の選択をせまられるケースが多いのも悲しい現実。
仕事をバリバリしたいという気持ちから、気がついたら晩婚の年齢になっていたり、子供を授かるのが難しい年齢になってしまう人も珍しくないでしょう。
次は、社会人にとっての精神的なストレスについてです。
精神的なストレス
20代、30代にとって最も多いのはやはり精神的なストレスではないでしょうか。
どのようなものが社会人にとってストレスとなっているのか、お伝えします。
精神的ストレス15の原因
- 職場の人間関係
- 得意先との関係
- 仕事の成績
- やりたい仕事と現実とのズレ
- 仕事の責任、プレッシャー
- 雇用形態(派遣、契約、アルバイト)
- 恋愛
- 夫婦間の関係
- 子供との関係
- 嫁姑など義理の父母との関係
- 別居
- 離婚
- 友人関係
- 子供の学校に関わる人間関係
- ママ友との関係
就職への不安、非正規雇用という形態
就職は20代前半の人たちにとって、大きなストレスの原因となっています。
希望する会社に就職できる人、本意ではない会社への就職となった人、正社員としての採用がかなわず、契約社員、派遣社員といった形態で働くことになった人などさまざま。
最近では「非正規雇用」という形態が増えています。
一人暮らしをしている人にとって経済的余裕のないストレスはもちろんのこと、将来への不安がなにより大きいのではないでしょうか。
仕事のノルマや職場での人間関係
仕事のノルマやプレッシャーも大きな原因。
正社員にももちろんプレッシャーはありますが、契約社員や派遣社員の人にとっては「契約を打ち切られないように」というプレッシャーの中で仕事をする毎日かもしれません。
さらに社会人のなかでも若い世代は異動や転勤も多く、人間関係や仕事内容といった職場環境の変化がストレスの原因にもなってきます。
出産、産休中の不安
女性にとって出産は一大事。出産を控えて仕事を休職する人も多いと思います。
ここでも「休職中に自分のポストがどうなるのか」「今までのキャリアが」といった不安もあるでしょう。「出産を機に退職したらどうか」という空気が職場に存在するケースも残念ながらいなめません。
出産すれば、生活のリズムも一変。
3時間おきの授乳、ゆっくり眠れない毎日、昼夜かまわず泣きやまない子供、行きたい時にトイレも行けない、生活リズムが変わらない夫……。
自分の時間はまったく無くなって、ヘトヘトの毎日になります。
育児、仕事との両立
育児そのものは不安やストレスが多いもの。夫が育児や家事に非協力であれば「夫への不満」も多くなります。
仕事が忙しい夫に対して「大変だわ」と頭でわかっていても、感情ではやはり「また今日もこんなに遅いのねっ!」となりますよね。
仕事復帰を望む女性にとっては、保育園へ入園が必須。家から遠い保育園になってしまうこともあれば、保育園に受からずに仕事復帰できない可能性もあるでしょう。
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以前と違って「生活できるかどうかの不安」を感じる人が増えている現代。この傾向はますます強くなっていくのではないでしょうか。
では次は、ストレスが原因でどんな症状があらわれるのか、お伝えします。
社会人のストレス症状
社会人がストレスによってあらわれる症状は、体と心と行動面の3つに分けられます。
体の症状
- 疲れやすい、疲れがとれない
- 寝つきが悪い、眠りが浅い
- 頭痛
- めまい、ふらつき、耳鳴り
- 発汗、ほてり、のぼせ、冷え
- 動悸、息切れ
- 肩こり、首こり、背中がガチガチ
- 便秘、下痢、便秘と下痢をくりかえす
- 胃が痛い、胃潰瘍、十二指腸潰瘍
- 生理不順、月経前症候群、子宮筋腫
精神的な症状
- イライラする
- 集中力が続かない
- やる気がでない、無気力
- 落ち込む、自分を責める、無価値感
- リラックスできない、落ち着かない
- いつも不安、いつも緊張
行動面での症状
- 食べ過ぎ、飲みすぎ、異常な間食
- 炭酸飲料、お酒、お菓子などの量が非常に増える
- お酒、たばこ、ギャンブル、異性、セックス、ゲーム、買い物、といったものへの依存
- 喜怒哀楽がコントロールできない(突然怒る、泣きわめく、など)
※参考サイト:国立精神・神経医療研究センター~こころの情報サイト「ストレスとセルフケア」、厚生労働省 e-ヘルスネット「ストレス」
これらがストレスによってあらわれる主な症状です。
社会人のなかでも20代や30代は生活にも変化の大きな年代。それだけにさまざまなストレスを受けやすい環境にあります。
ご自分の生活環境、体調、心の状態に気を配って、ストレスをためないように心がけましょう。