感染予防の5つの正しい方法~マスクや手洗いも間違えると逆効果

ウイルス感染予防にマスクをする女性

ウイルスに感染しないための予防法、間違えていませんか?

風邪はもちろんインフルエンザなどはウイルス感染が原因。そのほかにもウイルスが原因となっているものも少なくありません。

ウイルスが原因のインフルエンザなどにならないためには、

  • ウイルスに感染しないための予防
  • ウイルスに感染しても発症しない免疫力の高い体

が重要なポイントです。

そこでここではウイルスに感染しないための5つの予防法について、具体的にお伝えします。

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この記事は栄養補助食品の販売をはじめ健康業界に20年以上携わる健康通販(株)ナチュラルハーモニー代表の斉藤豊が執筆しました。

間違った感染予防をしていませんか?

手洗い、マスク、うがい、など感染予防として思いつくものはいくつもあるでしょう。でも……

  • 腕時計をしたまま、手洗いしていませんか?
  • 指輪をはめたまま、手洗いしていませんか?
  • マスクをすると、めがねが曇りませんか?
  • マスクをあごにずらして、お茶を飲んでいませんか?

すべて「間違った感染予防をしている証拠」なんです。

いくらこまめに手洗いしたりマスクをつけても、間違った感染予防では効果は激減。せっかくウイルス感染を予防するなら、少しだけ注意して正しい方法で予防しましょう。

ではウイルスに感染しないための5つの予防法、順番に紹介していきます。

感染予防 (1)正しい手洗い

ウイルスの感染予防の基本中の基本は「正しい手洗い」。せっけんでのこまめな手洗いがもっとも重要です。

なぜなら私たちは無意識のうちに……

  • 髪をさわる
  • 目をこする
  • 鼻をかく
  • 顔をかく

こうして手についていたウイルスが目・鼻・口につき、粘膜を通して体の中へと入っていくのです。

テーブル、イス、パソコン、ドアノブ、スイッチ、受話器、手すりなど。いつどこで手や指にウイルスがつくかわかりません。

感染予防の一番のポイントこまめな正しい手洗いでウイルスを落としておくことです。

しっかり手洗いできる状態かどうか

  • 爪はいつも短く切っておく
  • 手洗い前に腕時計などをはずす

爪が長いと爪と爪の間を十分に洗うことができません。長い爪を守ろうとして自然とそーっと洗うようになるので、ウイルスをしっかり落とせなくなります。

また、腕時計、ブレスレット、指輪などを外してから手洗いすることも大切。

腕時計やブレスレットをしていては手首までしっかりと洗えません。腕時計などが気になって、手のひらも十分に洗わずに手先や指先だけを洗うことにもなりがちです。

手のどの部分を洗っているか

感染予防のためには手のひらや指先だけでは不十分。手洗いのポイントはこちら。

  • 手のひら
  • 手の甲
  • 指先
  • 爪の間
  • 指と指の間
  • 親指もしっかりと
  • 手首までしっかりと
感染予防に正しい手洗いの方法

丁寧に手洗いすることが一番大切です。

猫の手をしてもう片方の手のひらで爪の間もしっかり洗う。右手で左手の親指をギュッと握ってねじり洗いをする。そして手首までしっかりと洗いましょう。

手洗いが効果的なタイミング

外から帰ってきた時はもちろん手洗いをしますよね?

そのほかに感染予防に効果的な手洗いのタイミングがこちら。

  • 食事の前
  • おやつの前
  • お茶を飲む前
  • 咳やくしゃみで口をおさえた後
  • 鼻をかんだ後

接触感染にていつどこで手や指にウイルスがついてもおかしくありません。

共用部分を触ってしまうのは仕方がないことなので、こまめな手洗いで感染を予防しましょう。

ウェットティッシュも活用しよう

仕事の合い間にお菓子を一口食べる。その前に手を洗いに行くというのはちょっと面倒かも。

そこでウェットティシューを用意しておいて、手をしっかりと拭くのはいかがでしょうか?

仕事前にウェットティシューで机やパソコンや電話を拭くなど、準備しておくとウイルスへの感染予防に重宝します。

また咳やくしゃみをする時の注意点(エチケット)として、最近では「手で口をおさえる」ではなく「ティシューやハンカチや洋服の袖で口をおさえる」と書かれることが増えてきました。

手でおさえれば手にウイルスがつく。その手でパソコンや手すりやドアノブを触ると接触感染の原因にもなります。

風邪気味ならマスク着用がエチケットですが、ふいの咳やくしゃみでもハンカチや袖口で口をさっとおさえるようにしたいものですね。

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感染予防(2)清潔なタオル

ウイルスへの感染予防のために「清潔なタオル」を使うことも大事。せっかく正しく丁寧に手洗いしても、タオルが清潔でなければ何にもなりません。

外出先では?

外出先ではご自分のハンカチやミニタオルを使うでしょう。

でも手を拭いて濡れたハンカチをたたんでポケットにしまい、また手を拭いて濡れたハンカチをたたんでポケットにしまい、となると、湿ったハンカチで細菌やウイルスの繁殖が心配になります。

かといって、濡れたままの手を自然乾燥するのも感染予防にはNG。濡れた手には細菌もつきやすくて不衛生です。

使い切りのペーパータオルがあればそれが一番。エアータオルはその機械自体の衛生管理によっては、かえってウイルスを拡散させる可能性もありますのであまりおすすめしません。

ペーパータオルがないところも多いでしょうから、ハンカチやミニタオルは2枚くらい持ち歩くのがいいですね。

家庭では?

ご家庭では家族共用ではなく、パパ用、ママ用、お兄ちゃん用、と分けるのがおすすめ。でも「そこまでは無理よ」という方は、

  • 使っていないときはなるべく干して乾かす
  • 1日に2回くらい新しいタオルに取り換える

といった工夫はいかがでしょうか?

湿ったタオルは細菌やウイルスがとても繁殖しやすい環境。正しく手洗いしたのに細菌やウイルスのいるタオルで拭きたくないですね。

さて次の感染予防の方法はマスク。

マスクをするとめがねが曇る人は間違ったつけ方をしています。

正しいつけ方、はずし方、捨て方、マスクのNG行為を紹介します。

感染予防(3)マスクを正しく使う

前提として一般的なマスクの目的は、

風邪やインフルエンザに感染している人が、少しでも他の人にうつさないため」であって、

誰かからウイルスをうつされないための予防」ではありません。

実際にはウイルスのような微細なものは、マスクと顔のすきまだけでなくマスクの真正面からいとも簡単に入ってきます。もっとも、まったくの無防備よりはウイルスが入ってくるリスクは低くなりますね。

ここで、多くの人が間違えているのは……

  • つけ方
  • はずし方
  • 捨て方
  • マスクのNG行為

間違ったやり方では感染予防の効果が激減。それどころか、自分自身の感染リスクを高めるマスクの使い方をしている人が多いのです。

あなたは正しく使えていますか?ぜひチェックしてみてください。

正しいつけ方

感染予防のためにマスクの正しいつけ方をする女性

まず、つける前に手洗いをする

ゴムひもを持って鼻からあごまで覆う

ゴムひもを耳にかける

マスクの上の部分を鼻筋にフィットさせる

深呼吸して息がもれる場所がないかチェックする

いかがですか?この方法でつけていましたか?

マスクが正しくついていれば、めがねが曇ることはありません。

めがねが曇るのは鼻筋とマスクの間に「すき間」がある証拠ですよ。

正しいはずし方

次は正しいはずし方。

マスクの表面は触らずにひもの部分を持ってはずす

一度はずしたマスクは使わずに捨てる

感染予防のためにはマスクの外側を触るのはNG

マスクの表面にはウイルスや花粉などがついています。感染予防のためには、表面はかならず触らないことが大事です。

そして、ウイルスなどが付着しているかもしれないマスクを、どこかに置くわけにもいきません。一度はずしたら捨ててください。

ただ……

感染症が流行している時期はマスクが品薄になることもあって、いつも使い捨てにするわけにもいきません。洗ってくりかえし使えるマスクだってあるでしょう。

そんな場合はティシューの上にはずしたマスクを置くなどして、机やテーブルやカバンなどに直接マスクが触れない工夫がおすすめです。

正しい捨て方

はずした後の捨て方です。

ひもの部分を持ってはずしたら、そのままビニール袋に入れる

ビニール袋の口をきつくしばって捨てる

マスクにはウイルスなどがついている可能性があるので、ゴミ箱にポンと捨てただけではウイルスが飛散することも。

ビニール袋に入れて、袋の口をきつくしばって捨ててください。

マスクのNG行為

意外とやってしまうのが「マスクのNG行為」。私もやっていました(汗)。

たとえばマスクをしている時に、

  • ちょっとお茶を飲んだり
  • ちょっとお菓子をつまんだり
  • ちょっと電話に出たり

っていう時ありますよね?

そんな時に、マスクの表面をつまんであごまで下ろして、お茶を飲んだりお菓子をつまんだり、していませんか?

ダメです!!!

マスクをあごにずらす女性

あごや首にも、飛散しているウイルスや花粉などがついています。あごへマスクをずらしてしまうと、あごや首についたウイルスや花粉などがマスクの内側についてしまいます。

そしてそのマスクをまた鼻と口に戻すと、内側についたウイルスが鼻や口から体内に入ってくる。本来マスクをはずしたりズラしたりした時は捨てる時なんです。

使い捨てにできないこともありますので、マスクはティシューなどの上に置いて、お茶を飲んだりおやつを食べたりしましょう。

感染予防のためのマスクのNG行為をまとめますと……

  • 表面をさわらない
  • あごの下へとずらさない
  • 何日も使わない
  • ポイッと捨てない(袋に入れてしっかりとしばる)
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感染予防(4)顔洗い(顔を拭く)

無意識のうちに髪や顔をさわっている私たち。手についたウイルスが顔についてしまいます。

手で髪を触る
→ 髪にウイルスがつく
→ 髪の毛先が顔にあたる
→ 顔にウイルスがつく

このようなことも大いにありますし、そもそも飛沫感染によって、顔や髪にウイルスがついていることだって珍しくありません。

口や鼻の粘膜からウイルスが侵入して感染しないように、顔もできる範囲で洗いましょう。

男性なら顔を洗うのは簡単。忙しい時はせめてウエッティで顔を拭きましょう。

でも女性はお化粧されているので、顔をこまめに洗うわけにもいきません。

食事の後やお化粧直しの時に口のまわりをウェッティで拭くなど、工夫してみてください。

感染予防(5)除菌・消毒

ウイルスの感染予防にはアルコール消毒が効果的と考えられています。次のような場所をアルコール消毒してはいかがでしょうか。

  • スマートフォン
  • パソコン、キーボード、マウス
  • ドアノブ
  • 冷蔵庫のドア
  • リモコン(テレビ、エアコン、照明など)
  • 照明のスイッチ
  • 電話の受話器

特にいろんな人が触るものはこまめに除菌することがおすすめ。ただ「除菌していないところは触らない」なんて無理ですから「できる範囲の除菌 & こまめな手洗い」が効果的です。

※参考サイト:厚生労働省「インフルエンザQ&A」、NHK健康チャンネル「正しいマスクのつけ方・効果的な手洗いの方法」、「インフルエンザ徹底予防!」、「風邪予防法まとめ

ウイルスの感染予防:まとめ

ウイルスへの感染予防の5つの方法をお伝えしました。

正しくこまめな手洗い:指先・爪の間・手首までしっかりと

マスクを正しく使う:着脱はヒモを持つ。外側は触らない。あごにずらさない。

清潔なタオル:ハンカチ2枚持ち歩き。自宅のタオルもこまめに取りかえよう。

顔洗い(顔を拭く):目・鼻・口からウイルスに感染しないように

除菌・消毒:アルコールで共用部分を殺菌・消毒。

そしてもう1つの感染予防が「人混みにはいかない!」

通勤・通学はしかたないですが、なるべく人混みには行かないことも大事。不要・不急であれば人混みへ行かないようにしましょう。

どれもふだんの生活でできるウイルスへの感染予防の方法。おざなりにしていたことを少し気をつけるだけでも感染予防の効果はぐんとアップします。

ちょっとしたところに気をつけて、しっかりと感染予防しましょう。

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執筆者プロフィール
株式会社ナチュラルハーモニー代表 斉藤豊

1995年から栄養学を学び栄養補助食品の販売業務に従事。以来、健康食品・健康器具の販売など10年の業務経験とともに整体師から自律神経などを学び、2006年に健康通販(株)ナチュラルハーモニーを設立。
内科医・医学博士の堀田忠弘先生監修「野菜力で輝け」、医学博士の吉村尚子先生開発の和漢の健康茶「浄活茶」、リラックスジェル「プアーナ」など天然由来成分100%の健康商品の販売で18年目を迎える。

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