自律神経の乱れが原因で起こるおもな12の症状とは?

倦怠感など自律神経が原因の不調を感じる女性

疲れやすい、いつも体が重い、肩こりがひどい、動悸、めまい、便秘、下痢、顔がほてる、微熱が続く、といった症状に悩んでいませんか?

診察を受けるほどではないけどなんだか調子が良くない。診てもらっても「特に異常はないですよ」と言われる。

その症状、ストレスからくる自律神経の乱れが原因ではないでしょうか?

自律神経の乱れが原因で起こる症状はさまざま。症状が2つ3つとかさなることも珍しくありません。

そこで、自律神経が乱れるとどんな症状があらわれるのか、おもな12の症状についてわかりやすくお伝えします。

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この記事は栄養補助食品の販売をはじめ健康業界に20年以上携わる健康通販(株)ナチュラルハーモニー代表の斉藤豊が執筆しました。

疲れやすい、疲れが取れない

疲れやすい女性

疲れやすい、疲れが取れない、というのは自律神経の乱れが原因で起こる症状の代表的なもの。

  • よく寝ても疲れが取れない
  • 朝から体が重くて疲労感がある
  • 疲れるようなことをしていないのに疲れる
  • テキパキと動けない

肉体労働だったり数時間トレーニングをしているのならまだしも、デスクワークだからさほど動いていないのに疲れやすいという症状は自律神経からくるものかもしれません。

いつも体が重い、だるい、倦怠感

倦怠感の症状を感じる女性

朝から体が重い、全身がだるい、背中に重たいものを背負っているかのように重たい、ひどい倦怠感で動けない、といった症状を感じることがあります。

だるさや倦怠感からやる気が起きなかったり、仕事や勉強などの能率も下がってしまったり。これも自律神経の乱れからくる症状のひとつです。

肩こり、首こり、背中がガチガチ

ひどい肩こりがつらい女性

肩こり、首こり、背中がガチガチにかたい、といった症状も自律神経の乱れが原因で起こります。

几帳面でまじめな傾向のある日本人。ほとんどの人が肩こりや首こりを感じているでしょう。でも自律神経の乱れからくる肩こりは、かなり固くパンパンに張っているケースが多いようです。

  • 首も肩もパンパンに張っている
  • 背中がガチガチに固くなって重たく感じる
  • 頭が痛くなることがある
  • コリや痛みで夜中に目が覚めてからなかなか眠れない

整体やマッサージで肩や首や背中がほぐれても、次の日はいつものガチガチな状態に戻ってしまう方も多いのではないでしょうか。

寝つきが悪い、眠りが浅い

不眠の女性

寝つきが悪い、眠りが浅い、ぐっすり眠れない、というのも自律神経からくる代表的な症状のひとつ。

昼間の緊張やストレスを夜になっても引きずってしまって、休息や眠りのモードである「副交感神経」に切り替わらないために、寝つきが悪くなったり眠りが浅くなったりするのですね。

  • なかなか寝つけない
  • 眠りが浅い
  • ぐっすり眠れない
  • 夜中に目が覚めるとそこから眠れない
  • 疲れているのに眠れない

眠りが浅いために睡眠中の疲労回復も十分に進みません。昨日の疲れが残っていたり、昼間に強い眠気におそわれたりします。

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胃痛、吐き気、食欲不振

腹痛の女性

胃や腸などの消化器系は自律神経がコントロールしています。

ストレスで胃が痛くなる。もうすぐお子さんの合格発表で食事ものどを通らない。明日の営業会議が憂うつで食欲がない。

すべて自律神経と胃腸のはたらきが深い関係にある証拠です。

そして……

お子さんの合格がわかって一安心すればお腹もすきます。会議が終わればホッとして食欲も出ます。

交感神経で胃腸のはたらきが弱くなり、副交感神経で胃腸のはたらきが盛んになる、ということです。

ストレスで交感神経が緊張すると胃腸のはたらきが弱くなるので、

  • 食欲がなくなる
  • 胃が痛くなる
  • 胃がもたれる
  • 食べると吐き気がする

といった不調を感じるのですね。

便秘、下痢、便秘と下痢を繰り返す

下痢

胃腸のはたらきは自律神経がコントロールしていて関係が深いことをお伝えしました。

胃への影響が「胃痛・胃もたれ・吐き気・食欲不振」などであり、腸への影響が「便秘・下痢」といった症状となってあらわれます。

そして、便秘が続く、下痢が続くなどの症状のほかに「便秘と下痢を繰り返す」ケースもあります。

便秘と下痢を繰り返すのは、かなりストレスが強い証拠。あなたの体を守るための「自己防衛反応」とも言えます。この自己防衛反応が起こるメカニズムはこちらです。

便秘と下痢をくり返すメカニズム

あまりにも強いストレスの毎日から心と体を守るために、強い交感神経の状態から一気に副交感神経に振れる。これが「便秘が続いた後の下痢になる状態」です。

しかしストレスの原因が消えたわけではないので、また強いストレスにさらされて交感神経の緊張した状態に戻る。これが「下痢からまた便秘になる状態」ですね。

こうして「便秘と下痢を繰り返す」ようになるのが、ストレスが強くいつも交感神経が緊張していて心も体も休まらない人の特徴であり、自律神経のバランスに注意が必要な状態なのです。

動悸、息切れ、胸痛、息苦しい

動悸や息苦しい症状

動悸、息切れ、息苦しい感覚、といった症状も自律神経の乱れが原因となって起こります。

  • 激しい運動をしているわけでもないのに動悸や息切れがする
  • 脈拍があがったり胸が苦しくなったり圧迫感を感じる
  • 呼吸をしても息が十分に吸えていないような感覚
  • 左胸がズキズキと痛くなったり、針で刺されたようにチクチクと痛い

もちろんこれらの症状にはいろんな原因がありますが、検査をしても異常がないのなら自律神経の乱れからくる症状かもしれません。

ストレスで交感神経が高まると筋肉が固くなり、その中を通る血管もぎゅっと細くなる。細くなった血管に酸素や栄養を流すために心臓がよいしょ、よいしょと必死にポンプを動かして血液を送り込む。

これが脈拍の上がった動悸の状態であり、血圧の高い状態であり、息苦しい状態なのです。

めまい、ふらつき

めまいやふらつきの症状を感じる女性

めまいにはおもに2種類あります。

回転性めまい:
自分の体や天井やまわりがぐるぐる回るように感じるめまい。「目がまわる」という感覚ですね。耳がつまった感覚がしたり、聞こえづらくなったり、耳鳴りや吐き気をともなうこともあります。

回転性めまいは体のバランスをコントロールする三半規管などの「耳の異常」で起こることが多く、メニエールで起こるめまいもこの回転性めまいです。

そして自律神経の乱れからくるめまいはこちらの「浮動性めまい」です。

浮動性めまい:
ふわふわして地に足がついていないように感じる、ふらついてまっすぐに歩けない、ゆらゆらして姿勢が保てない、という症状のめまい。回転性めまいほど症状は強くありません。

疲労がたまっていたり精神的なストレスが強い生活によって自律神経が乱れることが原因で起こる症状です。

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微熱が続く

微熱が続く女性

微熱が続くのはいろいろなことが原因で起こる症状。それに女性ならば、妊娠、生理、更年期によっても起こりうるものです。

しかしそういうわけでもないのに微熱が続くようなら、自律神経の乱れが原因かもしれません。

「微熱」とは体温が何度のことなのか曖昧な部分もありますが、目安として「37度~38度」と言われることがあります。

ただ、平熱が37度というすこぶる健康な人にとって37度は平熱にしかすぎません。平熱が35度5分という低い体温の人にとって38度は微熱ではなく高熱そのもの。

微熱が何度なのかということよりは、ご自身の平熱よりも1度高いのが微熱ととらえるのが適当ではないでしょうか。

そして、検査しても異常がない、生理的な周期でもない、妊娠していない、更年期でもない、というのなら自律神経の乱れからくる微熱かもしれません。

顔がほてる、のぼせる

ほてりやのぼせに悩む女性

顔がほてる、のぼせるように暑くなる、夏でもないのに汗がタラタラ流れる、といった「ほてり」や「のぼせ」も自律神経の乱れで起こる症状のひとつ。

ストレスを受けると交感神経が高まって筋肉がかたくなり、血流が悪くなります。

全身に熱を運んでいるのは血液。その流れが悪くなることで、ある部分には熱が集まって「ほてり」や「のぼせ」が起き、ある部分には熱が行き届かなくて「冷え」が起こるのです。

具体的には……

  • 暑くないのに顔だけがほてる
  • 夏でもないのに顔から汗がタラタラ流れる
  • 手足は冷たいのに顔だけが赤くほてる

手足や体は冷えているのに顔だけが赤くぽっぽとほてるという「冷えのぼせ」の状態は、自律神経の乱れから起こる症状の特徴ですね。

冷え、寒気(さむけ)

冷えを感じる女性

冷えや寒気(さむけ)も自律神経の乱れからくる症状のひとつ。

ストレスで交感神経が優位になると、熱を運んでくれる血液の流れが悪くなって熱が行き届かなくなる。こうして冷えや寒気の症状がおこります。

言いかえると「ストレスが冷えを作る」。ストレスが強ければ強いほど交感神経が高まって筋肉は固くなり、血行が悪くなり、冷えも強くなります。

ストレスケアをするとともに、お風呂やマッサージやストレッチで筋肉をほぐすこと、体を温める食べ物や運動で熱を作ることが大切です。

精神的な症状(焦燥感・不安感・イライラ)

不安や落ち込みなどの症状

自律神経が乱れると、精神面にも症状があらわれることがあります。

  • 焦燥感(あせり)や不安感にかられる
  • ちょっとしたことでパニックになってしまう
  • 冷静になれない、落ち着かない
  • ささいなことにイライラしてしまう
  • 理由もなくなんとなく憂うつな気分になる
  • やる気が起きない
  • 落ち込んだり腹が立ったりと感情の起伏がはげしい

これらの精神的な症状には、幸せホルモンを増やすことで気持ちが穏やかになって症状がやわらぐことがあります。

幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」や「オキシトシン」を増やすことで、気持ちがおだやかになる、焦らず落ち着いて行動できる、やる気がおきる、能率があがる、といったメリットがあります。

セロトニンもオキシトシンもふだんの生活の小さな工夫で増やすことができます。下記ご参考になさってください。

※参考サイト:厚生労働省 e-ヘルスネット「快眠と生活習慣」、「自律神経失調症」、「ストレス

自律神経からくる12の症状:まとめ

自律神経の乱れが原因で起こる12の症状について紹介しました。

疲れ、倦怠感、ひどい肩こり、浅い眠り、食欲不振、便秘や下痢、動悸、めまい、微熱、ほてり、冷え、焦燥感、不安感などですね。

現代社会の不調の原因の多くはストレス。

ストレスをためてしまわないようにしっかり発散して、軽やかな毎日をお過ごしください。

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執筆者プロフィール
株式会社ナチュラルハーモニー代表 斉藤豊

1995年から栄養学を学び栄養補助食品の販売業務に従事。以来、健康食品・健康器具の販売など10年の業務経験とともに整体師から自律神経などを学び、2006年に健康通販(株)ナチュラルハーモニーを設立。
内科医・医学博士の堀田忠弘先生監修「野菜力で輝け」、医学博士の吉村尚子先生開発の和漢の健康茶「浄活茶」、リラックスジェル「プアーナ」など天然由来成分100%の健康商品の販売で18年目を迎える。

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