レシチンの効果には健康面や能力面などさまざまなものがあります。
レシチンはストレスを解消して疲労を回復し、そして脳に効くブレイン・フードともいわれる栄養素。
健康面はもちろんのこと、お子さんの勉強の集中力アップ、家事や仕事の能率アップにもとてもおすすめの栄養素です。
そこでレシチンのすごい6つの効果とは?レシチンの多い13の食品とは?についてお伝えします。
レシチンとは?
レシチンとはどんな栄養素なのでしょうか?
レシチンは私たち人間の体のすべての細胞に含まれている重要な栄養素。
レシチンは細胞膜を構成していて、栄養を取り込む時も老廃物を排出する時も、レシチンの細胞膜を通って出入りします。フィルターのようなものですね。
レシチンが不足しているとこの出入りがスムーズにいかなくなります。
栄養も入ってこなければ老廃物も出ていかない。これが健康を害してしまうこともあるのです。
レシチンの多い食べ物は大豆、豆腐・納豆・きな粉といった大豆製品、たまご、ごま油など。
その効果は、コレステロールを排出する、脂肪肝を予防する、血液サラサラ、脳のはたらきをサポートするなどたくさん。
大豆に含まれるレシチンは「健康面」に効果的で、卵に含まれるレシチンは記憶力や集中力といった「頭脳の面」に効果的、と言われたりもしています。
ではまずはレシチンの6つの効果についてわかりやすくお伝えします。
レシチンの6つの効果
レシチンのおもな6つの効果は、コレステロールを減らす、中性脂肪を減らす、脂肪肝の予防、美肌、ダイエット、学習能力を高めるなど。
それぞれの効果についてすこし詳しくお伝えします。
コレステロールを減らす
血液中のコレステロールが多いとそれが蓄積して血管の壁にくっついてしまって、血行が悪くなったり高血圧や動脈硬化などの原因となります。
レシチンは血液中のコレステロールを溶かして血液の流れを良くしてくれます。
またLDL(悪玉)コレステロールを減らしてHDL(善玉)コレステロールを増やすはたらきもあります。
中性脂肪を減らす
レシチンには中性脂肪を減らす効果もあります。
中性脂肪やコレステロールなど、血液の中に溶けている脂質のことを「血中脂質」といいます。
この脂質がエネルギーとして燃焼するためには、レシチンが仲介役となってたんぱく質と結びつける必要があるのです。
わかりやすく言いかえると……
レシチンが「脂質」と「たんぱく質」を合体させると
↓
「リボタンパク」という物質に変身して、
↓
血液に溶けて細胞へと運ばれていって、
↓
エネルギーとして燃えてくれる
こうして中性脂肪がエネルギーとなって燃えてくれるので中性脂肪が減っていくのです。
脂肪肝の予防(肝臓を健康に)
レシチンにはコレステロールや中性脂肪を減らす効果があるということはつまり「脂肪の代謝機能」があるということ。
肝臓のなかの脂肪に対してもレシチンの脂肪を代謝するはたらきを発揮。肝臓の脂肪を減らして脂肪肝を予防・改善してくれるでしょう。
またレシチンには脂肪が肝臓にたまりにくくするはたらきもあります。肝臓の中の細胞に栄養を届けることで、肝臓の機能を高める効果もあります。
- 肝臓の脂肪を代謝する
- 肝臓に脂肪をたまりにくくする
- 肝臓の機能を高める
という3つのはたらきで脂肪肝の予防・改善をしたり、肝臓を健康な状態にたもつはたらきをしているのです。
美肌
レシチンは美肌づくり、肌トラブルの解消にも効果を発揮します。
レシチンは体のすべての細胞膜をつくっています。レシチンがあるからこそ、細胞に栄養を届けることも、細胞から老廃物を排出することもできるのです。
またレシチンが血液中の余分なコレステロールを溶かして血流をよくするおかげで、栄養も酸素も体温も全身に行き渡ります。新陳代謝がさかんになってみずみずしい細胞へと生まれ変わるのです。
さらに肌のうるおいを作り出すはたらきもあり、肌を乾燥から守って、シワ、くすみ、肌荒れ、肌の老化を防いでくれます。
ダイエット
レシチンの持つ「悪玉コレステロールを減らすはたらき」と「脂質を燃焼するはたらき」がダイエットに効果を発揮。
レシチンは血液中にたまった悪玉コレステロールを溶かして血流をよくしてくれます。栄養や酸素や体温は全身へと行き渡りますし、老廃物や疲労物質は体から排出されます。
さらに脂質を代謝するはたらき。全身の細胞にある脂質とたんぱく質とを結びつけて、エネルギーへと変化させて燃焼してくれます。
これらのはたらきによってダイエットへの効果も期待できるのです。
学習能力を高める
レシチンは神経伝達物質であるアセチルコリンの材料にもなっています。
アセチルコリンは脳の中で情報伝達をおこなっているので、アセチルコリンが増えれば記憶力や集中力が高まるでしょう。
レシチンがブレインフードとよばれるゆえんですね。
レシチンといえば大豆や大豆製品(納豆、豆乳、豆腐など)をイメージするかもしれませんが・・・
大豆のレシチン:
健康・美容への効果が高い
たまごのレシチン:
頭脳への効果が高い
記憶力や集中力など頭脳へのはたらきに関しては「たまご」のレシチンが効果的と考えられています。
- 勉強をがんばるお子さん
- 頭脳労働が多いビジネスマン
- 資格を取ろうと勉強中の方
- 物忘れが気になる年代の方
などには特に摂っていただきたい栄養素です。
※参考サイト:厚生労働省 e-ヘルスネット「リン脂質」
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コレステロールを減らす、中性脂肪を減らす、脂肪肝の予防、美肌、ダイエット、学習能力を高めるなど、レシチンのおもな6つの効果についてお伝えしました。
さて次は、レシチンの多い13の食品について紹介します。
レシチンが多い13の食品
レシチンの多い食品といえば、大豆、大豆製品、たまごです。
まず、健康・美容面でのはたらきが得意な大豆・大豆製品としては……
- 大豆
- 納豆
- 枝豆
- きな粉
- 豆腐
- おから
- 豆乳
そして、頭脳・能力面でのはたらきが得意なたまごやその他の食品としては……
- たまご
- ピーナッツ
- レバー
- 小麦全粒粉
- ゴマ油
- 小魚
※参考サイト:文部科学省「食品成分データベース」
大豆にはビタミンEも豊富。ビタミンEにはレシチンを酸化しにくくするはたらきもありますし、逆に、レシチンにはビタミンEを体内に吸収しやすくするはたらきがあります。
たんぱく質も豊富でデザイナーフーズピラミッドでもトップクラスの大豆は健康効果の高い食品ですね。
たまごに関しては、コレステロールが気になる人がいるかもしれません。
ただ、たまごに含まれるレシチンが悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やしてくれるので、さほど心配いらないでしょう。
レシチンの効果と多い食品:まとめ
レシチンの効果や多く含む食品についてお伝えしました。
レシチンの効果:コレステロールを減らす、中性脂肪を減らす、脂肪肝の予防、美肌、ダイエット、学習能力を高めるなど
レシチンの多い食品:【健康・美容】大豆、納豆、枝豆、きな粉、豆腐、おから、豆乳。【頭脳】たまご、ピーナッツ、レバー、小麦全粒粉、ゴマ油、小魚
大豆やたまごなど身近で手軽な食品に多く含まれるレシチン。
家族みなさんの健康やお子さんの成績アップのためにも、毎日の食生活に取り入れましょう。