また口内炎になった
も~早く治らないかなぁ
ヒリヒリするのなんとかしてよ
なんてお思いではないですか?
つらい口内炎を早く治すならこの3つのビタミンが大事。食べ物選びがポイントです。
これから紹介する内容を読むと、
- 4つのタイプの口内炎の原因と症状は?
- 口内炎に効く3つのビタミンは?
- そのビタミンが多い食べ物は?
- 食べないほうがいい食べ物ってある?
といったことが手に取るようにわかります。口内炎を早く治して気持ちよく過ごしましょう。
【関連記事】口内炎の4つの原因と今スグできる予防法とは?
口内炎の4つのタイプとその原因・症状
口内炎にはおもに次の4つのタイプがあります。
- アフタ性口内炎
- カタル性口内炎
- ヘルペス性口内炎
- カンジダ性口内炎
それぞれの特徴、症状、原因などについてお伝えします。
アフタ性口内炎
口内炎のなかで一番多い「アフタ性口内炎(潰瘍性口内炎)」。
白や黄色の膜でおおわれた炎症で、炎症のまわりが赤く縁取られています。
ほほの内側、舌、歯ぐき、唇のうらにできやすく、1週間から2週間で自然に治るケースがほとんど。痛みがあって、食べたり飲んだりするとしみるものです。
原因は免疫力の低下。過労、栄養不足、睡眠不足、ストレス、ホルモンバランスの乱れ、生理の前、妊娠中、といった免疫力が落ちているときになりやすい口内炎ですね。
カタル性口内炎
カタル性口内炎は、物理的な刺激によってできる口内炎。
食事中にほほの内側を噛んでしまったり、歯磨き中に歯ブラシを強く当ててしまったり、熱いもので口の中をやけどしたり、というのが原因です。
痛みは比較的少なくて、酸味のあるものや刺激の強いものを食べた時にしみる傾向があります。
ヘルペス性口内炎
ヘルペスウィルスに感染して発症する「ヘルペス性口内炎」。
接触感染、飛沫感染などで人から人へうつる口内炎で、生後6か月から3才くらいまでの乳幼児がかかりやすいものです。
乳幼児がヘルペス性口内炎になると、39度の高熱が出たり、口の中や歯ぐきに水ぶくれがいくつもできたり、食べたり飲んだりできないほど痛くなったり。
脱水症状にならないように、 プリン、ゼリー、ヨーグルト、冷たいお茶などで水分補給しましょう。
大人の多くがヘルペスウィルスに感染しているので、日常的に感染しないような注意は難しいもの。せめて親が口内炎の時は、タオルや食器は別々にしたり、キスやほおずりなどは控えてあげましょう。
カンジダ性口内炎
カンジダ性口内炎は「カンジダ」という私たちの口の中にいつもいる常在菌と「免疫力の低下」が原因。
ふだんは悪さをしないのですが、免疫力が低下した時にカンジダが異常に増えることで起こる口内炎です。
口の中全体に白い苔のようなものがついたり、はがすと出血したり、食べると痛みを感じたり、味を感じなくなったり。
乳幼児・高齢者・妊婦さんなど体の抵抗力が弱い状態だったり、重い病気で体が弱っている時になりやすいのがカンジダ性口内炎です。
※参考サイト:NHK健康チャンネル「原因ごとに異なる口内炎の種類を知ろう」、「口内炎の治し方!原因ごとに異なる口内炎の薬と治療法」
では次に口内炎に効く3つのビタミンと、それを多く含む食べ物についてお伝えします。
口内炎に効く3つのビタミンと多く含む食べ物
口内炎にきく3つのビタミンは、この3つ。
- ビタミンB2
- ビタミンB6
- ビタミンC
それぞれどんな効果があって、どんな食べ物に多く含まれるか、紹介します。
ビタミンB2の効果と食べ物
口内炎に効くビタミンの1つ目はビタミンB2。
ビタミンB2の効果
ビタミンB群には「粘膜を治すはたらき」があって「細菌への抵抗力」も高めてくれます。これが口内炎に効くのですね。
なかでもビタミンB2は「皮膚や粘膜の栄養素」。新陳代謝をサポートして、粘膜の健康をたもっています。
B2は口内炎、口角炎、皮膚炎、肌荒れにも効果的ですし、肌・髪・爪を健康的に美しく保つはたらきもあります。
口内炎や肌荒れに悩む人は、ビタミンB2の多い食べ物を積極的に取り入れましょう。
ビタミンB2の多い食べ物
ビタミンB2の多い食べ物は、サバ、ぶり、鮭、いわし、さわら、うなぎ、レバー(豚・牛・鶏)、豚肉、納豆、チーズ、たまごなど。
B2は口内炎に効くだけでなく、食ベ物の脂質やたんぱく質を効率よくエネルギーに変えるはたらきもしています。
疲れがたまったり体調がよくない時にもなりやすいのが口内炎。
しっかりとエネルギーに変えて、疲れがたまらないように、そして疲れをすばやく回復できるようにしましょう。
※参考サイト:国立健康・栄養研究所「ビタミンB2解説」
次は口内炎に効くビタミンの2つめ、ビタミンB6の多い食べ物を具体的に紹介します。
ビタミンB6の効果と食べ物
ビタミンB6の効果
ビタミンB6は、ビタミンB2と同じように、皮膚や粘膜を修復するはたらきや、糖質・脂質・たんぱく質をエネルギーに変えて疲労を回復するはたらきがあります。
ビタミンB6は腸の中でつくることができる栄養素。一般的には不足しにくい栄養素と考えられています。
ただ、よく口内炎になる人や肌荒れが気になる人は、すこし意識して摂るようにするといいですね。
ビタミンB6の多い食べ物
ビタミンB6の多い食べ物は、かつお、まぐろ、鮭、さば、さんま、ぶり、いわし、豚肉、レバー、バナナ、いも類、玄米などです。
またビタミンB6は妊婦さんやお酒をよく飲む人は不足しがちになる傾向があります。食べ物からとるように心がけましょう。
※参考サイト:国立健康・栄養研究所「ビタミンB6解説」
ビタミンCの効果と食べ物
ビタミンCの効果
ビタミンCは、口内炎の原因のひとつである「ストレス」に対して抵抗力を高めてくれます。
また口の中の炎症や傷を癒したり、免疫力を高めるはたらきもあります。
ビタミンCは、A、Eとならんで「抗酸化のビタミン」と言われています。
細胞を傷つけてあらゆる病気や老化の原因となる「活性酸素」。この活性酸素に対抗するはたらきもあるので、口内炎だけでなく、体の健康、美容、ストレスケアにも効果的な栄養素です。
ビタミンCの多い食べ物
ビタミンCの多い食べ物はすでにご存じですね。
ゴールドキウイ、柿、いちご、かんきつ類全般、ミニトマト、ピーマン、キャベツ、ブロッコリー、じゃがいも、さつまいも、かぼちゃなど。
口内炎の予防や改善に効果的なビタミンCですが、水にさらすとすぐに流れ出てしまったり、体内に入っても2~3時間で排出されてしまったり。
- 野菜なら水にさらす時間を短くする
- スープにして汁ごと食べる
- おやつに果物を食べる
といった工夫でビタミンCを上手に取り入れましょう。
ちなみに「ビタミンCは熱に弱い」と思われていましたが、家庭で料理をする範囲の加熱であればほとんど壊れないとか。細かく切って水にさらすほうが注意が必要のようですね。
※参考サイト:厚生労働省 e-ヘルスネット「抗酸化ビタミン」、国立健康・栄養研究所「ビタミンC解説」
さて次は、口内炎の時に食べないほうがいい食べ物・飲み物についてお伝えします。
口内炎の時に食べないほうがいい食べ物とは?
口内炎に効果的な食べ物がある反面、食べないほうがいい食べ物もあります。
からいもの、しょっぱいもの、酸っぱいもの
香辛料の入っている辛いものは口の中を刺激してしまうので避けましょう。
カレー、キムチ、担々麺ほか、塩気のある食べ物や酸っぱいものも食べない方がいいですね。
糖質(炭水化物や甘いもの)
ごはん・パン・パスタ・うどん・ラーメンなどの炭水化物や、ケーキやお菓子などの甘いものは、体内で消化する時にビタミンを大量に消費してしまいます。
口内炎を治すことにビタミンが使えなくなって治りが遅くなるのです。
糖質の摂りすぎに注意して、ビタミンやミネラルを摂るように意識しましょう。
熱いもの
熱い食べ物や飲み物も口の中を刺激します。すこし冷ましてから食べるようにしましょう。
固いもの
おせんべいなどの固いものもNG。口内炎が治りかけたのにまた口の中を噛んでしまって、ということもあります。
お酒
アルコールも体内で分解する時に大量のビタミンを消費してしまいます。
また分解時には体の中の水分も使うので口の中が渇いてしまって口内炎のできやすい環境に。
口内炎を早く治すためにはお酒をひかえましょう。
炭酸飲料
炭酸飲料の刺激も口内炎を悪化させるおそれがあります。
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以上、口内炎になった時には食べないほうがいいものを紹介しました。
口内炎に効く3つのビタミンと食べ物:まとめ
口内炎の4つのタイプとその原因・症状、口内炎に効く3つのビタミンと多く含む食べ物についてお伝えしました。
口内炎に効くビタミン:ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC。
それらのビタミンが多い食べ物:肉、魚、野菜、などでまとめると……
肉類:レバー(牛豚鶏)、ささみ
魚介類:まぐろ、かつお、さば、いわし、さんま、塩鮭、ししゃも、さわら、うなぎ、しじみ
野菜:ミニトマト、ピーマン、キャベツ、ブロッコリー、じゃがいも、さつまいも、かぼちゃ
果物:ゴールドキウイ、柿、いちご、かんきつ類全般、パイナップル、すいか、マンゴー
豆類:大豆、大豆加工食品、納豆
穀物ほか:玄米、押し麦、チーズ、卵
食べないほうがいい食べ物:からいもの、しょっぱいもの、酸っぱいもの、糖質(炭水化物や甘いもの)、熱いもの、固いもの、お酒、炭酸飲料
ストレスや体調不良など「免疫力が低下しているタイミング 」 になりやすいのが口内炎。
口内炎自体を気にするよりは、口内炎の大きな原因のひとつである「ストレス環境」 「体調不良」 「生活習慣」を見直すことが大切ですね。