もずくに多い栄養はこれ!もずく三杯酢1パックの栄養価と5つの効果

もずくに多い栄養素は?

沖縄県の生産量が全体の99%以上を占めるもずく。

もずく酢のさわやかな風味はご飯のお供にもお酒のつまみにもピッタリですね。

そんなもずくにはどんな栄養が多いのか、ご存じですか?

これからお伝えする内容を読むと、

  • もずくに多い栄養は?
  • もずく酢1パックで1日に必要な栄養の何%が摂れる?
  • どんな効果が期待できる?
  • どんな人こそ食べると効果的?

といったことが手に取るようにわかります。もずくの栄養を取り入れて健康的な毎日を過ごしましょう。

【関連記事】わかめに多い栄養はこれ!味噌汁1杯のわかめの栄養価と6つの効果

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この記事は栄養補助食品の販売をはじめ健康業界に20年以上携わる健康通販(株)ナチュラルハーモニー代表の斉藤豊が執筆しました。

もずく1パックの栄養価

もずくに多い栄養は、ヨウ素、水溶性食物繊維、ナトリウム、マグネシウム、ビタミンB2、ビタミンKなど。

その効果として、美肌、子どもの成長を促進する、中性脂肪やコレステロールを減らす、血圧を下げる、血糖値の上昇をおさえる、などが期待できます。

グラスに入ったもずくと箸

そんなもずく。
どの栄養がどれほど含まれていて、
その栄養にはどんなはたらきがあるのか、
ご存じですか?

ここでは100gあたりの栄養価ではなく、1日に食べる量として……

もずくを1パック食べると、
1日分の栄養の何%が摂れる?

もずくに多い栄養は何?
どんな効果が期待できる?

といったかたちでくわしくお伝えします。

▼ 1日に食べる量は?
もずくの三杯酢を1パック
(もずく25g)

もずくの三杯酢1パックは70gほど。三杯酢を除いたもずく自体の量を25gとして栄養価を算出しました。

もずく1パック

もずくに多いビタミン

まずはビタミンから。

もずくの三杯酢を1パック食べると女性の1日分のビタミンの何%が摂れるのか、グラフにしてみました。

もずくで1日分のビタミンに対してどのくらい摂れるのかのグラフ

※参考サイト:
文部科学省「食品成分データベース」

もずく1パックに多いビタミンはこちら。

ビタミンK3%
ビタミンB22%

海藻に多いのはミネラルや食物繊維。ビタミンはあまり含まれていません。

次はもずくにはどんなミネラルが多いのかお伝えします。

もずくに多いミネラル

もずくの三杯酢1パックで摂れるミネラルの量はこちら。

もずくで1日分のミネラルに対してどのくらい摂れるのかのグラフ

もずくに多いミネラルはこちら。

ヨウ素27%
ナトリウム2%
マグネシウム2%

もっとも多く含まれている栄養はヨウ素。海藻全般に豊富な必須ミネラルで、基礎代謝を高めるなどのはたらきがあります。

では、もずく1パックに含まれる食物繊維をお伝えしてから、もずくの5つの効果効能を紹介します。

もずくに多い食物繊維

もずくの三杯酢1パックで1日に必要な食物繊維の何%が摂れるでしょうか?

もずくで1日分の食物繊維に対してどのくらい摂れるのかのグラフ
水溶性食物繊維7%
不溶性食物繊維1%

水溶性食物繊維が多いのも海藻に共通しています。私たちは1日に必要な量の半分程度しか摂れていません。もずくなどの海藻を意識して食べましょう。

では、

もずくに多い栄養には
どんな効果があるのでしょうか?

私たちはその栄養が
ちゃんと摂れているのでしょうか?

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もずくに多い栄養とその効果

小皿のもずくと胡瓜

もずく1パックの栄養の中で、女性の1日に必要な量に対して多いものはこちら。

ヨウ素27%
水溶性食物繊維7%
ビタミンK3%

ではこの3つの栄養は……

  • 私たちはどのくらい摂れている?
  • もずく1パックでどのくらい補える?
  • どんなはたらきがある?

についてお伝えします。

ヨウ素

もずくにもっとも多い栄養はヨウ素。海藻に多く、基礎代謝を高めたり高い殺菌効果をもつ栄養です。

もずくのヨウ素の量は?

1日に必要なヨウ素は
女性も男性も130μg。
もずく1パックに35μg
1日に必要な量の27%です。

もずくのヨウ素の量と1日の必要量のグラフ

1μg(マイクログラム)は
100万分の1グラムのこと。
1g=1000mg(ミリグラム)
1mg=1000μg

ヨウ素は海藻や魚介類に多く含まれていて、ふだんから食べている人には不足しにくい栄養です。

逆に長期間にわたって摂りすぎると悪影響のある栄養。

  • 昆布など海藻をよく食べる
  • うがい薬で毎日うがいしている
    (ポピドンヨード)
  • ヨウ素のサプリメントを摂っている

といった人はヨウ素の摂りすぎに注意が必要です。

ヨウ素の上限量=3,000μg
※18才以上の男女の場合

もずく1パックには35μgで上限のわずか100分の1。ですが例えば1日に……

昆布茶を1杯780μg
昆布の佃煮を10g1100μg
ひじきを小皿1皿520μg
わかめのお味噌汁150μg

これで合計2550μg。昆布茶をもう1杯飲んだら上限オーバーです。

1日や2日ならいいですが毎日のように続けると次の悪影響があわられることがあります。

  • 甲状腺機能低下症
  • 体重の減少
  • 筋力の低下
  • ほてり

ヨウ素を摂りすぎていないか、こちらでチェックしてみてください。
ヨウ素の多い食べ物ランキング30【1食分】で比較!

ヨウ素の効果は?

おもなはたらきは次の5つ。

  • 基礎代謝を高める
  • たんぱく質の代謝を促進する
  • 美肌・美髪
  • 子どもの成長を促進する
  • 強い殺菌作用

代謝を助けることでエネルギーをつくり、私たちの体をつくるのがヨウ素のはたらきです。

※参考サイト:厚生労働省「日本人の食事摂取基準」、eJIM「ヨウ素

水溶性食物繊維

箸ですくったもずく

2番目の栄養は水溶性食物繊維。海藻に多く含まれていて、便秘解消や生活習慣病の予防効果を発揮します。

もずくの水溶性食物繊維は?

1日に必要な量は
女性が6g、男性が7g。
もずく1パックには0.4g

私たちは普段から水溶性食物繊維をどのくらい摂れていて、もずく1パックでどう増えるのでしょうか?

もずくの水溶性食物繊維の量、1日の必要量、女性が摂れている量のグラフ

女性が摂れている量は、58%
もずく1パックには、7%
合計で、65%

男性が摂れている量は、51%
もずく1パックには、6%
合計で、57%

※食物繊維全体で1日に必要な量は女性18g、男性21g。「水溶性:不溶性=1:2」が推奨されているので、上記のとおり女性6g、男性7gとしています。

もずくにしっかりと含まれているものの、もともとの摂取量があまりにも足りなすぎます。

水溶性食物繊維は、ひじき、寒天、とろろ昆布、里芋、豆腐、納豆、枝豆などにも豊富に含まれています↓

水溶性食物繊維の効果は?

おもなはたらきは次の6つ。

  • 中性脂肪を減らす
  • コレステロールを下げる
  • 血糖値の上昇をおさえる
  • 血圧を下げる
  • 便秘を解消する
  • ダイエット

※参考サイト:厚生労働省 e-ヘルスネット「食物繊維の必要性と健康」、国立健康・栄養研究所「栄養摂取状況調査」、農林水産省「ビタミンと食物繊維

生活習慣病の予防に劇的な効果を発揮してくれる水溶性食物繊維。意識して摂りましょう。

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ビタミンK

もずくに3番目に多い栄養はビタミンK。海藻全般に豊富で骨を強くするなどのはたらきがあります。

もずくのビタミンKは?

1日に必要なビタミンKは
女性も男性も150μg。
もずく1パックには4.5μg

もずくを1パック食べると……

もずくのビタミンKの量、1日の必要量、女性が摂れている量のグラフ

女性が摂れている量は、157%
もずくには、3%
合計で、160%

男性が摂れている量は、164%
もずくには、3%
合計で、167%

ビタミンKは不足しにくい栄養。いろんな食べ物に含まれていますし、体内でも作られています。

※参考サイト:国立健康・栄養研究所「ビタミンK解説」

ビタミンKの効果は?

おもなはたらきは次の2つ。

  • 骨を丈夫にする
  • 切り傷など出血した血を固めて止血する

*-*-*-*-*

もずくに多く含まれる栄養とそのはたらきを紹介しました。最後にこれらをまとめて、

  • もずくを食べると
    どんな効果効能が得られる?
  • どんな人こそ食べると効果的?

についてお伝えします。

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もずくの5つの効果効能

もずく酢にレモンを添えて

もずくにはヨウ素などのミネラルや水溶性食物繊維が豊富。この栄養のはたらきから期待される効果をまとめてみました。

  • 美肌・美髪
    ヨウ素がたんぱく質の代謝を高めて肌や髪を美しくする
  • 子どもの成長を促進する
    ヨウ素が基礎代謝を高めて骨格など体をつくって成長を支える
  • 中性脂肪やコレステロールを減らす
    水溶性食物繊維が体から排出する
  • 血圧を下げる
    水溶性食物繊維が体内の余分なナトリウムを排出する
  • 血糖値の上昇をおさえる
    水溶性食物繊維が食べ物の消化をゆっくりにする

もずくには、生活習慣病を予防したり、体を作って成長を支える効果が期待できます。

そこで、もずくをぜひ食べてもらいたい人は……

こんな人こそもずくを食べて!

もずくをぜひ食べてほしい人はこちら。

  • 肌や髪を美しくしたい
  • 成長期のお子さん
  • 揚げ物や味つけの濃い食べ物が好き
  • なんにでも醤油や塩をかける
  • 白米・パン・麺類が好き

40代を過ぎたらもずくをはじめとした海藻を意識して摂ることが大切です。

もずくに多い栄養:まとめ

もずくに多い栄養と期待される効果をお伝えしました。

もずくに多い栄養:1日の必要量に対して多い順番に、ヨウ素、水溶性食物繊維、ビタミンK、ナトリウム、ビタミンB2、マグネシウム

もずくの効果:美肌・美髪、子どもの成長を促進する、中性脂肪やコレステロールを減らす、血圧を下げる、血糖値の上昇をおさえる

もずくを食べてほしい人:肌をキレイにしたい、成長期の子供、味つけの濃いものが好き、すぐ醤油をかけてしまう、炭水化物が好き

手軽に食べられるもずくの三杯酢。ふだんの食生活にぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

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執筆者プロフィール
株式会社ナチュラルハーモニー代表 斉藤豊

1995年から栄養学を学び栄養補助食品の販売業務に従事。以来、健康食品・健康器具の販売など10年の業務経験とともに整体師から自律神経などを学び、2006年に健康通販(株)ナチュラルハーモニーを設立。
内科医・医学博士の堀田忠弘先生監修「野菜力で輝け」、医学博士の吉村尚子先生開発の和漢の健康茶「浄活茶」、リラックスジェル「プアーナ」など天然由来成分100%の健康商品の販売で18年目を迎える。

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