グレープフルーツの栄養がすごい!その栄養価と10の効果効能とは?

グレープフルーツに多い栄養素は?

グレープフルーツは爽やかな酸味とみずみずしさで人気の果物。

ビタミンCがたっぷりというイメージですが、そのほかの栄養も効果効能も満載です。

これからお伝えする内容を読むと、

  • グレープフルーツに多い栄養は?
  • 1個食べると1日分の栄養の何%が摂れる?
  • グレープフルーツの効果は?
  • どんな人こそ食べるといいの?

といったことが手に取るようにわかります。グレープフルーツの栄養をしっかり吸収して元気な毎日を過ごしましょう。

【関連記事】ネーブルオレンジの栄養がすごい!その栄養価と9つの効果とは?

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この記事は栄養補助食品の販売をはじめ健康業界に20年以上携わる健康通販(株)ナチュラルハーモニー代表の斉藤豊が執筆しました。

グレープフルーツ1個の栄養価

グレープフルーツに多い栄養は、ビタミンB1、パントテン酸、葉酸、ビタミンC、E、カリウム、銅、モリブデンなど。

効果として、風邪を早く治す、疲労回復、貧血予防、コレステロールをおさえる、血圧を下げる、ストレスから守る、気持ちを安定させる、などが期待できます。

そんなグレープフルーツ。
どの栄養がどのくらい多くて、
その栄養にどんはたらきがあるか、
ご存じですか?

そこで、

  • グレープフルーツを1個食べると、
    1日分の栄養の何%が摂れる?
  • グレープフルーツに多い栄養は何?
  • どんな効果が期待できる?

についてお伝えします。

グレープフルーツ1個=210g
グレープフルーツは1個が約300g。皮や房などを除くと可食部は210gほどです。

グレープフルーツ

グレープフルーツに多いビタミン

グレープフルーツの栄養の中からまずはビタミン。

グレープフルーツを1個食べると女性の1日分のビタミンの何%が摂れるのか、グラフにしてみました。

グレープフルーツで1日分のビタミンの何%が摂れるのかのグラフ

※参考サイト:
文部科学省「食品成分データベース」

女性が1日に必要なビタミンに対して、グレープフルーツに多く含まれているのは……

ビタミンC76%
パントテン酸16%
ビタミンB113%
葉酸13%
ビタミンE11%

ダントツなのはビタミンC。あらゆるはたらきを持つ栄養で、グレープフルーツ1つで1日に必要な量の76%も摂ることができます。

そのほか、ビタミンB群(パントテン酸、B1、葉酸)やビタミンEも豊富です。

次はグレープフルーツにはどんなミネラルが多いのかをお伝えします。

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グレープフルーツに多いミネラル

グレープフルーツ1個で、女性の1日分のミネラルの何%が摂れるでしょうか?

グレープフルーツで1日分のミネラルの何%が摂れるのかのグラフ

グレープフルーツに多く含まれるミネラルはこちら。

カリウム15%
12%
モリブデン11%

余分な塩分を出してむくみを解消するカリウム、貧血予防と免疫力アップの銅、食べた物をエネルギーに変えるモリブデンなどの栄養が豊富です。

では、グレープフルーツ1個あたりの食物繊維をお伝えしてから、グレープフルーツの効果を紹介します。

グレープフルーツに食物繊維

グレープフルーツ1個で1日分の食物繊維の何%が摂れるでしょうか?

グレープフルーツで1日分の食物繊維の何%が摂れるのかのグラフ
水溶性食物繊維7%
不溶性食物繊維7%

私たちに足りない食物繊維。水溶性は必要な量のわずか55%程度、不溶性は90%しか摂れていません。

グレープフルーツにも含まれていますがまだまだ不足。体に良いはたらきが満載の食物繊維。豊富な食べ物を意識して食べましょう。

では、

グレープフルーツに多い栄養には
どんな効果があるのでしょうか?

私たちはその栄養が
ちゃんと摂れているのでしょうか?

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グレープフルーツに多い栄養とその効果

グレープフルーツ

グレープフルーツ1個に含まれている栄養の中で、女性が1日に必要な量に対して多い順に、

ビタミンC76%
パントテン酸16%
カリウム15%
ビタミンB113%
葉酸13%

ではこの5つの栄養は……

  • 私たちはどのくらい摂れている?
  • グレープフルーツでどのくらい補える?
  • どんなはたらきがある?

についてお伝えします。

ビタミンC

グレープフルーツにもっとも多い栄養はビタミンC。風邪を早く治し、ストレスから守るなどいろんなはたらきがあります。

グレープフルーツのビタミンCは?

1日に必要なビタミンCは
女性も男性も100mg。
グレープフルーツには76mg
1日の必要量の76%です。

さて私たちは普段からビタミンCをどのくらい摂れていて、グレープフルーツでどこまで補えるのかというと……

グレープフルーツのビタミンC、1日の必要量、女性が摂れている量のグラフ

女性が摂れている量は、96%
グレープフルーツに、76%
合計で、172%

男性が摂れている量は、91%
グレープフルーツに、76%
合計で、167%

※参考サイト:厚生労働省「日本人の食事摂取基準」、国立健康・栄養研究所「栄養摂取状況調査」「ビタミンC解説

やや不足ぎみなビタミンCですが、グレープフルーツなら一気に補うことができます。

ビタミンCの効果は?

ビタミンCはあらゆるはたらきのある栄養。おもにこちらの7つ。

  • 風邪などの感染症を早く治す
    (ウイルスへの抵抗力を高める)
  • 老化やいろんな病気を防ぐ
    (原因となる活性酸素を除去)
  • 鉄分の吸収を助けて貧血を予防する
  • 強い骨・血管・皮膚をつくる
  • コレステロールをおさえる
  • シミを防いで肌を白く美しくする
  • ストレスから守る

ストレスを抱えている時や体調を崩している時は、体内でビタミンCの消費量が多くなります。

にもかかわらず、ビタミンCは体内にためておくことができず、数時間で排出されてしまう栄養。

こまめに摂るには果物が便利。グレープフルーツのほか、キウイ、柿、いちご、パイナップル、柑橘類などに多く含まれています↓

パントテン酸

グレープフルーツ

2番目の栄養はパントテン酸。ビタミンB群のひとつで、髪を美しくしたり、免疫力を高めるはたらきがあります。

グレープフルーツのパントテン酸は?

1日に必要なパントテン酸は
女性も男性も5mg。
グレープフルーツ1個には0.8mg
1日の必要量の16%です。

では普段からどのくらい摂れていて、グレープフルーツでどう増えるかというと……

グレープフルーツのパントテン酸、1日の必要量、女性が摂れている量のグラフ

女性が摂れている量は、106%
グレープフルーツに、16%
合計で、122%

男性が摂れている量は、121%
グレープフルーツに、16%
合計で、137%

パントテン酸の効果は?

おもなはたらきは次の5つ。

  • エネルギーを作る
  • 免疫力を高める
  • ストレスへの抵抗力を高める
  • 肌や髪を美しく整える
  • 生活習慣病の予防
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カリウム

グレープフルーツに3番目に多く含まれるカリウム。筋肉をスムーズに動かしたり心臓の動きを守るはたらきもある栄養です。

グレープフルーツのカリウムは?

1日に必要なカリウムは
女性が2000mg、男性が2500mg。
グレープフルーツに294mg

グレープフルーツを食べると……

グレープフルーツのカリウム、1日の必要量、女性が摂れている量のグラフ

女性が摂れている量は、111%
グレープフルーツに、15%
合計で、126%

男性が摂れている量は、96%
グレープフルーツに、12%
合計で、108%

カリウムの効果は?

カリウムにはおもに次の5つのはたらきがあります。

  • 体内の余分な塩分(ナトリウム)を出す
  • 血圧を下げる
  • 心臓を正常にはたらかせる
  • 筋肉をスムーズに動かす
  • むくみを解消する

食欲がない、チカラが入らない、疲れやすい、足がよくつる、という人はカリウム不足かもしれません。

カリウムの豊富な食べ物は、里芋、じゃがいも、トマトジュース、ミニトマト、枝豆、豆乳、ぶり、鮭、豚肉など。意識して食べましょう。

※参考サイト:厚生労働省 e-ヘルスネット「カリウム」

ビタミンB1

グレープフルーツ

4番目の栄養はビタミンB1。疲労を回復し、脳や感情の安定を支えてくれます。

グレープフルーツのビタミンB1は?

1日に必要なビタミンB1は、
女性が1.1mg、男性が1.4mg。
グレープフルーツに0.15mg

グレープフルーツのビタミンB1、1日の必要量、女性が摂れている量のグラフ

女性が摂れている量は、79%
グレープフルーツに、13%
合計で、92%

男性が摂れている量は、74%
グレープフルーツに、11%
合計で、85%

ビタミンB1は私たちにかなり不足している栄養です。グレープフルーツには豊富ですがまだ足りません。

果物ならパイナップル、みかん、きんかん、アボカドなどにも豊富に含まれています↓
ビタミンB1の多い果物ランキング20【1食分】で比較!

※参考サイト:国立健康・栄養研究所「ビタミンB1解説」

ビタミンB1の効果は?

おもなはたらきは次の6つ。

  • 糖質をエネルギーに変える
  • 疲労を回復する
  • 脳の中枢神経や手足の末梢神経の機能の正常化
  • イライラを解消し、精神を安定させる
  • 筋肉や頭脳の持久力を高める
  • 集中力を維持する

食べたものをエネルギーに変えて疲労を回復して元気にする。気持ちを安定させて、脳のはたらきを高める。これがビタミンB1の効果です。

葉酸

グレープフルーツに5番目に豊富な葉酸。血液を作って貧血を防いだり、胎児の正常な発育を守る栄養です。

グレープフルーツの葉酸は?

1日に必要な葉酸は
女性も男性も240μg。
グレープフルーツには32μg

グレープフルーツの葉酸、1日の必要量、女性が摂れている量のグラフ

女性が摂れている葉酸は、118%
グレープフルーツに、13%
合計で、131%

男性が摂れている葉酸は、123%
グレープフルーツに、13%
合計で、136%

葉酸は一般的な食生活なら不足することはまずありません。

ただ、お酒をよく飲む人やアスピリンやピルを飲んでいる人は、葉酸不足になりやすい傾向があります。

また、妊娠初期から産後の授乳中までの間も、葉酸をしっかり摂りたい時期。

この時期は、摂りすぎに注意が必要なビタミンAが豊富なレバーを避け、尿路結石の原因になるシュウ酸を含む生のほうれん草も避けて、ほかの食べ物で葉酸を摂るのが安心です。

※参考サイト:国立健康・栄養研究所「葉酸解説」

葉酸の効果は?

おもなはたらきは次の4つ。

  • 妊娠中のお腹の赤ちゃんの成長を守る
  • 血液(赤血球)を作るサポート
  • 細胞をつくるサポート
  • 肌や粘膜を守って整える

*-*-*-*-*

グレープフルーツに多く含まれる栄養とそのはたらきをお伝えしました。ではこれらをまとめて、

  • グレープフルーツを食べると
    どんな効果が得られる?
  • どんな人こそ食べるといいの?

についてお伝えします。

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グレープフルーツの10の効果効能

グレープフルーツはビタミンCをはじめミネラルや食物繊維も豊富。

これらの栄養のはたらきから、グレープフルーツに期待される効果をまとめてみました。

  • 風邪やインフルエンザなどの感染症を早く治す
    免疫力を高めて、ウイルスと戦う白血球のはたらきを高める
  • 疲労回復
    ビタミンB群が脂質・糖質・たんぱく質の代謝を促進してエネルギーを作る
  • 貧血予防
    葉酸がビタミンB12と一緒に血液(赤血球)を作り、ビタミンCが鉄分の吸収を高める
  • コレステロールをおさえる
    ビタミンCがコレステロールを消費して減らす
  • 血圧を下げる
    カリウムが余分な塩分(ナトリウム)を排出する
  • ストレスから守る
    ビタミンCやパントテン酸がストレスに対抗するために必要な「副腎皮質ホルモン」の分泌を促進する
  • 気持ちを安定させる
    ビタミンB1が神経のはたらきを正常にして感情をおだやかに安定させる
  • 脳のはたらきを高める
    ビタミンB1が脳の持久力や集中力を高める
  • 肌や髪を美しくする
    葉酸やパントテン酸が新陳代謝を高めて肌荒れやいたんだ髪を美しく整える
  • アンチエイジング
    高い抗酸化作用で老化の原因となる活性酸素を除去する

ということで、グレープフルーツをぜひ食べてもらいたい人は……

こんな人こそグレープフルーツを食べて!

グレープフルーツをぜひ食べてほしい人はこちら!

  • 風邪をひきやすい、予防したい
  • 疲れやすい
  • 貧血ぎみ
  • お腹まわりが気になる
  • 血圧が高い
  • ストレスが多い
  • イライラや落ち込むことが多い
  • 受験生、頭脳労働
  • 肌荒れや髪のパサつきが気になる

いつも元気でいたい人、生活習慣病が気になる人、気分にムラがある人、仕事や勉強の集中力を高めたい人などにぜひ食べてもらいたいのがグレープフルーツなのです。

グレープフルーツに多い栄養:まとめ

グレープフルーツに多い栄養と効果効能を紹介しました。

グレープフルーツに多い栄養:1日の必要量に対して多い順番に、ビタミンC、パントテン酸、カリウム、ビタミンB1、葉酸、銅、モリブデン、ビタミンE

グレープフルーツの効果:風邪を早く治す、疲労回復、貧血予防、コレステロールをおさえる、血圧を下げる、ストレスから守る、気持ちを安定させる、脳のはたらきを高める、美肌・美髪、アンチエイジング

こんな人こそ食べてほしい:疲れやすい、風邪をひきやすい、貧血ぎみ、お腹まわりが気になる、血圧が高い、ストレスが多い、イライラや落ち込むことが多い、受験生、頭脳労働、肌荒れや髪のパサつきが気になる

1年を通して手頃に買うことができるグレープフルーツ。ぜひ毎日の食生活に取り入れてみてください。

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執筆者プロフィール
株式会社ナチュラルハーモニー代表 斉藤豊

1995年から栄養学を学び栄養補助食品の販売業務に従事。以来、健康食品・健康器具の販売など10年の業務経験とともに整体師から自律神経などを学び、2006年に健康通販(株)ナチュラルハーモニーを設立。
内科医・医学博士の堀田忠弘先生監修「野菜力で輝け」、医学博士の吉村尚子先生開発の和漢の健康茶「浄活茶」、リラックスジェル「プアーナ」など天然由来成分100%の健康商品の販売で18年目を迎える。

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