ミニトマトはサラダやお弁当のいろどりにも便利でかわいい野菜。
でも実は普通のトマトよりもあらゆる栄養がぎっしりなこと、ご存じですか?
これからお伝えする内容を読むと、
- ミニトマトはどの栄養が多い?
- 10個食べると1日分の栄養の何%が摂れる?
- ミニトマトの効果は?
- どんな人こそ食べるといい?
といったことが手に取るようにわかります。ミニトマトを上手に食べて豊富な栄養をしっかり吸収しましょう。
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ミニトマト10個の栄養価
ミニトマトに多い栄養は、ビタミンC、E、B6、β-カロテン、葉酸、カリウム、モリブデン、銅、不溶性食物繊維など。
その効果として、風邪を早く治す、動脈硬化や心筋梗塞の予防、高血圧の予防、貧血予防、疲労回復、アンチエイジング、美肌・美髪、ストレスへの抵抗力を高める、などが期待できます。
ミニトマト。
どの栄養がどのくらい多くて、
その栄養にどんなはたらきがあるのか、
ご存じですか?
そこで、
ミニトマトを10個食べると、
1日分の栄養の何%が摂れる?
ミニトマトに多い栄養は何?
どんな効果が期待できる?
といったかたちで、ビタミン、ミネラル、食物繊維の順にお伝えします。
ミニトマト10個=150g
普通のトマト1つが150gなので、その重さに合わせてミニトマト150g(10個分)を1日に食べる量としてその栄養価を紹介します。
ミニトマトに多いビタミン
まずはビタミン。
ミニトマトを10個食べると女性の1日分のビタミンの何%が摂れるのか、グラフにしてみました。
※参考サイト:
文部科学省「食品成分データベース」
女性が1日に必要なビタミンに対して、ミニトマト10個に多く含まれているのは……
ビタミンC | 48% |
ビタミンE | 23% |
葉酸 | 22% |
ビタミンA | 17% |
ビタミンB6 | 15% |
ビタミンCがダントツ。ミニトマトで1日分のビタミンCの半分を摂ることができますね。
そのほか、ビタミンAもB群もEもたっぷりと含まれています。
次はミニトマトにはどんなミネラルが多いのかお伝えします。
ミニトマトに多いミネラル
ミニトマト10個(150g)で、女性の1日分のミネラルの何%が摂れるでしょうか?
ミニトマトに多く含まれているミネラルはこちら。
モリブデン | 30% |
カリウム | 22% |
銅 | 13% |
鉄分 | 9% |
マグネシウム | 7% |
モリブデンは消化・吸収・代謝をサポートする栄養。カリウムは余分な塩分を排出。そして貧血を予防する銅や鉄分などが多く含まれています。
では、ミニトマト10個あたりの食物繊維をお伝えしてから、ミニトマトの9つの効果効能を紹介します。
ミニトマトに多い食物繊維
ミニトマト10個に含まれている食物繊維は……
不溶性食物繊維 | 13% |
水溶性食物繊維 | 10% |
食物繊維不足の私たち。ミニトマトには豊富に含まれていて、不溶性食物繊維なら不足分をまるまるカバーすることができます。
ただし、水溶性食物繊維は1日に必要な量の半分しか摂れていないので、ミニトマトを食べてもまだまだ不足。さといも、ごぼう、ブロッコリー、かぼちゃなど豊富に含まれている野菜はこちら↓
では、
ミニトマトに多い栄養には
どんな効果があるのでしょうか?
私たちはその栄養が
ちゃんと摂れているのでしょうか?
ミニトマトに多い栄養とその効果
ミニトマト10個に含まれている栄養の中で、女性が1日に必要な量に対して多い順に、
ビタミンC | 48% |
モリブデン | 30% |
ビタミンE | 23% |
葉酸 | 22% |
カリウム | 22% |
このほか、ビタミンA、B6、銅、不溶性食物繊維、ナイアシンなどが多く含まれています。
ではこの5つの栄養素について、ふだんからどのくらい摂れているのか、ミニトマトでどう補えるか、どんなはたらきがあるのか、についてお伝えします。
ビタミンC
ミニトマトにもっとも多い栄養はビタミンC。ストレスへの抵抗力を強くする、風邪を早く治す、美しく白い肌をつくるなどのはたらきがあります。
ミニトマトのビタミンCの量は?
1日に必要なビタミンCは
女性も男性も100mg。
ミニトマト10個には48mg。
1日の必要量の48%です。
【参考】普通のトマト1つ(150g)のビタミンCは23mg。
さて私たちは、普段からビタミンCをどのくらい摂れていて、ミニトマトを10個食べるとどう補えるのかというと……
女性が摂れている量は、96%
ミニトマト10個に、48%
合計で、144%
男性が摂れている量は、91%
ミニトマト10個に、48%
合計で、139%
※参考サイト:厚生労働省「日本人の食事摂取基準」、国立健康・栄養研究所「栄養摂取状況調査」、「ビタミンC解説」
ビタミンCの効果は?
おもなはたらきは次の7つ。
- 血管・皮膚・骨を強くする
- 免疫力を高める(ウイルスへの抵抗力アップ)
- 老化や病気を防ぐ(抗酸化作用)
- ストレスから守る
- 鉄分の吸収を助ける
- コレステロールをおさえる
- シミを防ぐ
ビタミンCは体内にためておけず、排出されやすい栄養。ストレスを抱えていたり体調が良くない時は、ビタミンCの多い食べ物をこまめに食べることが大切です。
ミニトマトなら小さな1つ1つにビタミンCがぎっしり!朝食にお弁当に夕食にサラダにと、ぜひ取り入れましょう。
【関連記事】ビタミンCの多い野菜ランキング20【1食分】で比較!
モリブデン
2番目の栄養はモリブデン。血のミネラルとも呼ばれ、貧血予防や疲労回復のはたらきがあります。
ミニトマトのモリブデンは?
1日に必要なモリブデンは、
女性が20μg、男性が30μg。
ミニトマト10個に6μg。これは、
女性:1日の必要量の30%
男性:1日の必要量の20%
モリブデンは「ふだんの食生活でどのくらい摂れているか」の調査結果がありませんが、一般的な食生活なら不足することも摂りすぎることもまずありません。
モリブデンの効果は?
おもなはたらきは次の6つ。
- 血液をつくる
(鉄分のはたらきを促進) - 糖質、脂質の代謝を助ける
- 尿酸の代謝を助ける
- 体に有毒な物を分解する
- 消化を促進する
(消化酵素のはたらきをサポート) - 余分な銅を体から出す
消化・吸収・代謝を助け、有毒なものを分解してくれるがモリブデンなのです。
ビタミンE
ミニトマトに3番目に豊富なビタミンE。サラサラ効果の高さで血管をキレイにしなやかに守るはたらきがあります。
ミニトマトのビタミンEは?
1日に必要なビタミンEは
女性が6mg、男性が7mg。
ミニトマト10個に1.35mg。
【参考】普通のトマト1つ(150g)のビタミンEも同じ1.35mg。
では普段からどのくらい摂れていて、ミニトマトでどう増えるかというと……
女性が摂れている量は、108%
ミニトマトに、23%
合計で、131%
男性が摂れている量は、100%
ミニトマトに、19%
合計で、119%
※参考サイト:厚生労働省e-ヘルスネット「LDLコレステロール」、国立健康・栄養研究所「ビタミンE解説」
ビタミンEの効果は?
おもなはたらきは次の7つ。
- 動脈硬化の予防
- 悪玉コレステロールをおさえて、心筋梗塞や脳梗塞を防ぐ
- 心疾患や貧血の予防
- 血行を良くしてコリや冷えを防ぐ
- 美肌・美髪
- 記憶力を高める
- 更年期障害の症状をやわらげる
サラサラ効果が非常に高く、血圧やコレステロールが気になる人にはうれしい栄養。アーモンド、豚肉、青魚にも豊富です。
ビタミンEの多い食べ物ランキング30【1食分】で比較!
葉酸
4番目に豊富な栄養は葉酸。貧血を予防したり成長を促進するはたらきを発揮します。
ミニトマトの葉酸は?
1日に必要な葉酸は
女性も男性も240μg。
ミニトマト10個には53μg。
【参考】普通のトマト1つ(150g)の葉酸は33μg。
ミニトマトを食べると……
女性が摂れている葉酸は、118%
ミニトマトに、22%
合計で、140%
男性が摂れている葉酸は、123%
ミニトマトに、22%
合計で、145%
葉酸は文字通り「葉物」の野菜に多い栄養でビタミンB群の1つ。ミニトマトにもたくさん含まれています。
※参考サイト:国立健康・栄養研究所「葉酸解説」
葉酸の効果は?
おもなはたらきは次の4つ。
- 妊娠中のお腹の赤ちゃんを正常に成長させる
- 血液(赤血球)を作るサポート
- 細胞をつくるサポート
- 肌や粘膜を守って整える
モリブデンも葉酸も血液をつくるはたらきがあります。貧血ぎみなら鉄分の多い食べ物だけでなくミニトマトのような野菜も意識して摂りましょう。
カリウム
ミニトマトに5番目に豊富なカリウム。高血圧を予防し、心臓の動きを守るはたらきの栄養素です。
ミニトマトのカリウムは?
1日に必要なカリウムは
女性が2000mg、男性が2500mg。
ミニトマト10個に435mg。
ミニトマトを食べると……
女性が摂れている量は、111%
ミニトマトに、22%
合計で、133%
男性が摂れている量は、96%
ミニトマトに、17%
合計で、113%
カリウムといえばバナナ、というイメージがありますが、バナナ1本(324mg)よりミニトマト10個(435mg)のほうが多く含まれています。
カリウムの効果は?
おもなはたらきは次の4つ。
- 余分なナトリウムの排出を促進する
- 血圧を下げる
- 心臓の正常にはたらかせる
- 筋肉をスムーズに動かす
※参考サイト:厚生労働省e-ヘルスネット「カリウム」
コレステロールをおさえてくれるビタミンEに、余分な塩分を出してくれるカリウム。生活習慣病が気になる年代にはうれしい栄養です。
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ミニトマトに多く含まれる栄養とそのはたらきを紹介しました。最後にまとめて、
- ミニトマトを食べると
どんな効果効能が得られる? - どんな人こそ食べると効果的?
についてお伝えします。
ミニトマトの9つの効果効能
ミニトマトにはビタミン、ミネラル、食物繊維など小さな体にいろんな栄養が凝縮。
そんなミニトマトに期待される効果効能をまとめてみました。
- 風邪を早く治す
ビタミンCがウイルスと戦う白血球のはたらきを高める - 動脈硬化を予防する
ビタミンEの強い抗酸化力がコレステロールや脂肪の酸化を防いで、血管を健康にしなやかに保つ - 心筋梗塞や脳梗塞を予防する
ビタミンEが悪玉コレステロールをおさえて血流を良くする - 高血圧を予防する
カリウムが余分なナトリウム(塩分)を排出する - 貧血を予防する
モリブデンやビタミンCが鉄分のはたらきを促進して血液(ヘモグロビン)をつくり、葉酸がビタミンB12と一緒に血液(赤血球)をつくる - 疲労回復・ダイエット
モリブデンが消化酵素のはたらきをたかめて、糖質や脂質をエネルギーに変える - 若々しく元気な体に
リコピンやビタミンC、Eの抗酸化作用が病気や老化の原因となる活性酸素を除去する - 美肌・美白・美髪
葉酸やビタミンEが新陳代謝を高めてハリとうるおいを与え、ビタミンCがシミを防いで肌を白くする - ストレスから守る
ビタミンCがストレスに抵抗するための「副腎皮質ホルモン」の合成を促進する
ということで、ミニトマトをぜひ食べてもらいたい人の……
こんな人こそミニトマトを食べて!
ミニトマトをぜひ食べてほしい人はこちら。
- 風邪をひきやすい
- 脂っこいものが好き
- お酒好き、甘い物好き
- 海藻や野菜をあまり食べない
- 貧血ぎみ
- ストレスが多い
- 疲れやすいぽっちゃりさん
40歳を過ぎた方、忙しい方、体調がいまひとつな方、和食中心ではない方、などにぜひ食べてもらいたいのがミニトマトなのです。
ミニトマトに多い栄養:まとめ
ミニトマトに多い栄養についてお伝えしました。
ミニトマトに多い栄養:1日に必要な量に対して多い順番に、ビタミンC、モリブデン、ビタミンE、ビタミンB群(葉酸、B6、ナイアシンなど)、カリウム、ビタミンA、銅、不溶性食物繊維
ミニトマトの効果:風邪を早く治す、動脈硬化の予防、心筋梗塞・脳梗塞の予防、高血圧の予防、貧血予防、疲労回復・ダイエット、アンチエイジング、美肌・美白・美髪、ストレスから守る
こんな人に食べてほしい:風邪をひきやすい、脂っこいものが好き、お酒好き、甘い物好き、貧血ぎみ、ストレスが多い、疲れやすい、血圧が高い
ミニトマトは普通のトマトと比べて、ビタミンAは1.7倍、ビタミンCは2.1倍、葉酸は1.6倍、カリウムは1.4倍、食物繊維も1.4倍。
ほとんどの栄養でトマトを超える量が含まれているミニトマト。ふだんの食生活にぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。